2023年 日本を護るために
2024年 7月19日 奴隷の歌
先日東京自転車節という映画を観た。内容は緊急事態宣言下でウーバーに励む若者の話だ。映画の主人公は27歳と言っていたので定職についていればベテランと見られていい年齢だ。さてウーバーという仕事が楽でないことは簡単に想像がつく。とはいえこの映画で私が特異に思えたのが主人公の仕事に対するプロ意識というかプライドというか、何とも日本人らしい意識を感じてしまったのだ。具体的に主人公が配達先にその都度丁寧にお礼を伝えるシーンも好感が持てたし、配達が遅れてお客さんの休憩時間を無駄にしないようにと配達を急ぐ気遣いにも心が打たれた。私はこれほど志の高い日本人がアジアでも低賃金で働いていることを思うと、正直大変悔しい思いがしている。以下は私のボヤキの歌だ。
売られて買われて苦しいばかりの私は誰
朝から晩まで、お腹をすかせる私は誰
いつの間にか名前を忘れて、住むとこ忘れて
笑うことも喜ぶことも
怒ることも悲しむことも
今の私はとっくの昔に忘れてしまった
私の願いは鞭に打たれず眠ること
怒鳴られたり、鞭に怯える私は誰
みんなきっとこう思っているはず
私は傷つかないし困らない
だって私は奴隷だから
だから私が疲れて道に倒れ込んでも
痛みをこらえてしゃがみ込んでも
誰一人気にしない、奴隷だから
目が覚めると聞こえだす
働け働け
働かない奴隷にゃ用はない
文句を言うなら飯はやらねぇ
俺の言う通り働きゃいいんだ
お前らの都合に興味はねぇ
右手が不自由なら左手で働け
それも出来なきゃ用はない
目が覚めると聞こえだす
働け働け
逆らったら鞭が飛ぶ
それが嫌なら黙ってろ
だって私は奴隷だから