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今昔問答

2025年8月1日ようこそブログ

2025年 8月1日 試金石

自民党内部では今回の参議院選の結果について党員からの要請により8月8日自民党両院議員総会が開催される運びとなった。とはいえこのような事態になったのは、自民党若手議員を中心に自民党を支持する地方組織の要望と言う事で、自民党執行部の呼びかけでは無いことが、この事態の深刻さを物語っている。というのも通常このような事態になれば真っ先に責任の重い立場の人間が辞任を申し出るもので、私がこれまで目にしていた政治家はこのような身の処し方が常識だった。

ところが今回責任のトップにある人の判断はその常識を全く無視する前代未聞の珍事となっている。これを例えるなら、水攻めにあった高松城主清水宗治公が切腹の段になっても、船の上で命乞いをして逃げ惑っているようなものだ。まるで目を疑いたくらる光景なのだが、これが紛れもない現実なのだ。大変残念なことだが、様々な表現で呼ばれるこの人物は、この時点で誇り高い日本の歴史に拭い去り様がない汚点を残してしまった。とはいえ、何故このような人物が、日本で最も責任ある立場に就くことが出来たのか、この事態を重く受け止めることが今最も自民党に必要な事だろう。というのも今回の自民党惨敗は、恐らくここにその原因があるのではないだろうか。

さて今回決定された自民党の議員総会では、衆議院選での敗北、都議会選での敗北、そして今回の参議院選挙での敗北を受けその原因を探り新しい自民党を模索することが議題となるに違いない。そのためには、これまでの政治路線とは明確な違いを持った総裁により、その再生を試みる必要がある。つまりわざわざこのような総会を開く目的は、現在の執行部の政策と明らかな政策の転換が見込まれる政治家を総裁に就任させる必要があるからだ。というのもこれまでの自民党の敗北は選挙前から誰もが予想していたことであり、特別選挙に関心がない人でもこの状態は目に見えていたからだ。つまりこのような状況に至った原因は執行部が民意を無視した政策を行ってきたこと以外ない。この状態が選挙が公示される土壇場まで民意を無視し減税を顧みなかった結果であることは、この選挙で票を集めた政党と逆に失った政党の票差を見ればハッキリしている。

と言う事は、今回の自民党総裁選の争点は、民意に目を向けた政策を取れる議員を総裁に出来るか、或いはこれまで通り党利党略で総裁を選び、いよいよ自民党事態の存在を政治の舞台から旗を下ろしてしまうのかのいずれかになる。このことは脅しや思いつきで言うのではなく、これまでの野党の状態を見れば疑いようがない。というのも嘗ては自民党と政界を二分していた野党が、これまで民意と寄り添うことが出来ず議席を減らし、今では風前の灯火となっている。ところがこの期に及んでも、未だ自分たちの間違いがどこに有ったのかも理解できず、あろうことか民意を顧みない議員の存続を願う運動まで繰り返している。

さて、このような厳しい状況にあることを、議員の立場にある自民党執行部が気付き運営の方針を転換できるのかどうかが、今後の自民党自体の存続を左右することになる。ではどのような総裁が自民党再生の希望となるかを考えれば、これまた火を見るより明らかで一昨年の衆議院選挙でも民意は経済問題に関心があったことを考えれば、ここに注目し減税政策や積極財政により経済活性化を訴える議員は当時から高市議員しかいなかった。このことを考えても、そもそも自民党のこれまでの敗因は先の総裁選にあったことは間違いない。つまり2次投票で投じられた議員票の結果により、自民党の連敗は決まったしまったと言う事だろう。こんなことでは、これまで党を支え選挙協力を惜しまなかった党員への裏切りというよりない。私は自民党員ではないが、今の状況では最も高い確率で自民党総裁が総理大臣に選出されることになる。と言う事は、この総裁選が将来に渡って自民党が国政に必要とされる政党で存続できるかどうかの試金石になるだろう。

 

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Posted by makotoazuma