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今昔問答

2025年9月4日ようこそブログ

2025年 9月4日 あなた達とは戦ってませんから!

「残念!」 昨日天安門広場で抗日戦勝記念80周年を記念するパレードが行われた。このパレードの規模を見れば対日本との戦争勝利が80年経った今もよほど誇らしいことらしい。確かに天安門広場を埋め尽くす軍事パレードは壮観で席上にはプーチン大統領や、北朝鮮の金正恩総書記長が来賓として招かれ、さながら過去の共産国勢揃いの様相だった。しかもこれらの国々と日本は、ウクライナ戦争を境にしてますます溝が深まっている状態なのである。というのも、以前ロシアはこの戦勝記念日については9月2日を制定していたが、ウクライナ戦争を切っ掛けにソビエト時代の記念日9月3日に変更されてしまった。この様子を視て日本の防衛を憂う人の中にも、一国で日本を護ることは出来ないと溢す人も居る。しかしながら、我々の先人はここにアメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアまで加わり、しかも周りが焼け野原にされていても敗戦を認めなかったのだから、先人の事とは言いながら今の日本人にとってもそのメンタルは信じがたい。

ところで、このお祭り騒ぎは、80年前の9月2日に行われたポツダム宣言調印式を記念している。驚くべきことに、この調印式で調印したのはトルーマン、チャーチル、蒋介石であり、唯一の共産党国であるスターリンは何故かここに署名していない。しかも、このパレードを主催した中国共産党は、この戦争の当時、国家というより八路軍というゲリラ組織に近い状態である。しかも兵装といえば近代装備は持たずむしろ蒋介石とは対立する立場にあった。つまり当時の中国共産党は日本軍と戦っていたというよりも、農村部への共産化運動やそれを排除しようとする日本軍とのゲリラ戦に終始していたくらいのものだったようだ。その証拠に日本と国交を正常化させた毛沢東は、中国共産化の成功は日本軍のお陰だという言葉を残している。さらに言えば列席する北朝鮮という国は、当時そもそも存在せず、当時そこは紛れもない大日本帝国なのである。またソビエトとの戦争と言っても太平洋戦争中はすでに日ソ間には中立条約が存在しており、それを一方的に破られソ連より宣戦布告があったのは8月9日なのである、つまり両国の戦争と言っても1週間に満たない期間なのである。ここで私が何を言いたいのかといえば、太平洋戦争で最も血を流したのはアメリカ軍と蒋介石国民党軍だったということなのだ。ということは、彼らが昨日哀悼の意を捧げていたのは、むしろ今彼らが敵対しようとしている国々の人達ではないかということなのだ。

結局、戦争という悲惨な歴史から人類が本当に学ばなければならないのは、国同士敵対し合うという愚かさではないのだろうか。

 

 

 

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Posted by makotoazuma