盾つく虫も好き好き
2025年 10月25日 平和の足音


共同通信の記事によると10月24日高市首相の所信表明演説にロシアのぺスコフ大統領補佐官は歓迎の意を伝えた。これほどウクライナ戦争が緊張の度を深める中、高市総理大臣が所信表明演説でロシアとの和平条約締結に言及した意味は大きい。というのもウクライナ戦争の経緯を見れば、アメリカのウクライナ支援停止が即ウクライナ戦争の停止に繋がらなかったは日本からの支援が戦争継続を陰で支えていたからではなかっただろうか。もし日本がアメリカと協力してウクライナ戦争の停戦を支持すれば現在の緊迫した状況は変わったものになっていたはずだ。
今回の首相交代によって実際にロシアとの和平条約が締結になりサハリン2を再開させることになれば、日本のエネルギー高騰は沈静化し、ようやく国民生活は潤いを取り戻すことができるはずだ。これにより日本経済の復興が表面化すれば西側各国もこれまでの「武力による現状変更は認めない」ということと引き換えに国の繁栄を危うくする選択は出来ないだろう。代わりに世界中で停戦を望む声がより高まるのではないかと期待している。
これが、国民を戦争に駆り立てているとされる極右の総理大臣により就任僅か4日にして世界に与えた影響なのだ。それに引き換え、これまでマスコミに支えられ、デモ隊まで動員した首相が世界に与えてきた影響はどうだっただろうか、世界を核戦争の土壇場にまで追い込み、世界平和など望むべくもない状態ではなかっただろうか。しかもこれを支えてきた人たちは、あのような状況にありながらも自分たちの主張は平和のための主張だと言い切ってしまうのだから、彼らにとっての言論とは声の大きさだけを競い合う風習なのかと疑いたくなる。
さてこのような現実を前にして、本当に世界平和を望んでいるグループとはどちらのレッテルを張られたグループなのか、靖国参拝を欠かさない極右グループか、自分の考えと合わない人の命は失くしてしまえばいいと公に放送できる人達なのか、比べるまでもないように私は思うのだが。