思考ラボ
2023年 10月1日 自分は死なない
そもそも死とは何かと考えると、一般的には肉体の消滅と同じことになるだろう。しかも滅びた肉体はほとんどの場合、二度と蘇ることが無いと思えば死は絶望でしかない。ところが巷ではたとえ肉体は滅んでも心霊の世界で、魂は永遠に生きているとも言われている。私はそのことを否定するつもりはない。むしろ心霊世界は存在していると考えた方が、世のすべての現象を説明するには大変都合がいいのだ。
ではその様な心霊世界を受け入れたにせよ、自分は死なないとまで言い切ることは、行き過ぎではないかと思われるに違いない。にもかかわらず私がなぜこのようなことを言い出すのかといえば、私にとって自分という意識は本来たった一つのものなのではないかと考えるからだ。そのことは世の中に自分という意識以外の自己認識を見つけることは出来ないからだ、すべての意識が自分という認識によって関わり合っている。
このように考えると、生命活動が起こっている限りにおいては、自分という意識がこの世から消滅することは無い、つまり自分は死なないと思えるのだ。