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思考ラボ

2024年11月17日gallery,ようこそ

日本人とは

日本国籍を持つもの、日本人特有の遺伝子を持つものなど、その括りは多様だ、中でも日本民族と言う括りは,

かなり複合的な意味合いを持つ言葉だとおもう。ちなみに何系何々人と言う言葉は個人が生まれた国と現在の国籍によって表現される言葉だ。このようなくくりでも出身国の特徴が、その人の個性に色濃く反映されてくることは、とても興味深い。

ひごろ日本人は余計な争いは望まない暮らしをしている。そのため、生活環境の中で波風が立ちそうになれば、簡単に自分の意見はひっこめるし、たとえ自分の意見が正しいと思っていることでも、その時の流れに合わせてしまうのだ。

このように貴重な意見であってもなかなか表面化しづらいのが日本の特徴で、だからこそ日本人の議論には注意が必要なのだ。

ではどのように貴重な意見を取り上げていくかといえば、議論に議論を重ねることでしかない。ところがそれは、とてつもない時間がかかる。つまりそれはことと次第によることではないだろうか、もしも目の前に命の危険が迫っていれば、当然そちらの対応が優先である。と言うことは生命にかかわる重要な問題ほど、議論は先延ばしにしていけないことなのだ。

さて現在日本の抱える大きな問題の一つに、人口の減少と労働力不足がある。これまで私たちは不足した労働力は海外の労働力で賄うというのが、これまでの対応であったが、昨今の円安は海外からの労働力に簡単に頼れない環境になっている。さらにはこれまで頼っていた国の生活水準が上がって、日本の賃金に魅力がなくなったことも原因のようだ。

つまりこのような状況であれば過去の大量生産、大量消費による経済復興では良い結果は望めないだろう。

現在のように経済成長から取り残された日本が頼りとしているのは、経済成長著しい過去に蓄積された円によって何とか生きながらえている状況だ。しかしながら、その円についても簡単に海外に移っていく仕組みがすでに整っている。このようなことを書いていると、なんだか悲しい気分になって来るが、このことによって我々が目指すべき道を明らかにすることが出来た。それはこのことが人間の在り方、日本人の在り方を見直すきっかけになるというものだ。

我々は自分たちの暮らしを世界を流通する通貨を基準に考えている。このような視点では、確かに現在の日本は希望を失った老人のように映るだろう。ではこの通貨をはなれて人生を捉えてみるとどうだろうか、そのような視点で日本人を見ると日本人はまだ何も失ってはいないのではないだろうか、むしろ現在の日本人は日本人のアイデンティティに真剣に向き合う人々が増えているようだ。このことは日本人が過去の栄光をもとめて自己満足の世界に浸っているのとは、様子がかなり違っている。

というのも、今ちまたで活気づいている動画の世界では、教育的な内容の番組がどんどん増えている。中でも日本人が辿った歴史について、周りの配慮から都市伝説として紹介されているが、私はこれが日本人の本質からおこる要求ではないかと思っている。と言うのも動画の内容が発信者の日本の歴史に対する強いリスペクトから発信されているもので、少なくとも権力におもねる内容ではないからだ。

ついては江戸時代に日本人の識字率が異常に高かったのも、このように特異な好奇心が、日本人の奥底に根付いているものだとは言えないだろうか。また、このようなことに対する興味が何らかの強制で起こったこととは考えにくいのだ、つまり日本人の好奇心はいにしえより人間の本質に向かっていたということなのだと思う。

そういえば、このことを世界一貧乏な大統領と言われたヒムカ氏は、日本人が失った魂と表現されていたのではないだろうか。

この流れは、いずれ個人が価値を担保することの虚しさを我々に気づかせてくれるに違いない。

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Posted by makotoazuma