思考ラボ
新しい今を感じる
人生に目的は在るのかと言われれば今の私は無いと答える。ただあえて言うとすれば新しい今を感じることではないかと思っている。とは言え、言葉をこのままで終わると、私が過去に言っていた今には時空が無いという言葉と矛盾しているのではないかと指摘されるかもしれない。
確かに私は自分でも矛盾したことを述べていると思っている。つまり時空が無ければ物事は変化しないからだ。なのでこのことを補足させていただくと、まず、これはリアルな存在のことをお話したいのではなく、一般的に語られる現象世界を自分はどうとらえて生きているのかというお話だ。
今回テーマにした「新しい今を感じる」とは新たな経験をするという意味で、この経験というのは物理的肉体をとおした経験だけに留まらない、自分の見た夢も含め、自分という認識の内でとらえることのできた認識全てをさしている。
例えば、目の前で常に変化を繰り返す現象をとらえて、自分の認識がどのように変化したかということを「新しい今を感じること」と表現しているのだ。そのことに関しては善悪の区別すらないとも思っている。ただ起こっている現象に身を任せる、そこに自分の望むことが湧いてくればその望みのまま、ことにあたるだけだ。
ちなみにこの現象界は行いに起因した結果がもたらされる、その結果が自分が望むことなのかどうかはまた別の話である。
だから現象には良いも悪いもない、新たな今を見つめて何かを感じること、それが私の人生だと思っている。