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デッサン教室 画伯からの脱出

2020年7月26日ようこそ

道具を作られた方へ

 実際道具を作られた方お待たせしました。せっかく作ったのにいつまで待たせるのってことにならないように急いで投稿しました。で実際お使いになった方がいらっしゃるかどうか、わからないのですが使われるときの留意点についてお伝えしておこうと思います。で前回の道具なんですが、影の濃さを測るグレースケールと輪郭線をなぞるためのグリッドで構成されています。そしてこのグリッドの使い方に少々コツが必要になりますのでお伝えいたします。まず、グリッドから目までの距離固定です、さらにグリッドを覗く角度固定です。で、片目を瞑りながら紙に輪郭線を写し取る必要があります。これってある程度デッサンに慣れてる方にはつらい作業です。グリッドから目線がずれて常に修正が必要になります。消しゴムの修正には抵抗がなくてもなれない作業ってストレスがたまるものです。なので使いこなすにはちょっとした訓練が必要かとおもいます。実際私もやってみましたのでご覧ください。

ちょっと薄くて見ずらいかもしれません補助線のつもりで描いているので薄くなっています。これはスケッチブックなのですが、マジックであらかじめグリッドを描いておりますが、線描の練習用と割り切って何度も描きなおしが出来るようにしました。グリッドを描いて気が付いたんですが、私は枠の縦横比について説明していなかったと思います。 これは縦18CM、横14CMでそれぞれ3等分できるように線を引いています。でこの比率がF(フィギュア)で人物等の絵に使う比率です。当然スケールのグリッドもこの比率にする必要がありますが説明を漏らしました。お許しください。で描く時のコツですが、マス目一つ一つにある線を写し取っていくイメージで描きます。全体象については全く考えてません横線の何分の一のところから始まってどのくらいの角度でカーブしながら次のマスに繋がるのかそんなイメージです。機械的と云ったのはこういうことです。

で大まかな輪郭が取れました。最初に補助線と云いましたが、ほぼ必要ありません。このままディテールを興していけそうです。モチーフの写真も載せたかったのですが有名な方のようだったので載せませんでした。本来はパースの説明をしてから線描と思いましたが、これで輪郭が取れれば問題ないのではと思っています。次はディテールを説明いたします。思った以上にデッサン教室ご覧になる方がいらっしゃるので励みになっております。これからもよろしくお願いいたします。ではまた、皆様のご健勝を祈ります。何かご要望がありましたらコメントにてお知らせください。

パース無くしてデッサンはない!

 デッサンってどこまで行っても、パースの考えかたから外れることはありません。透視図の考え方は技術や建物描写の時ばかりではなく、あなたが奥行きの表現を意識した瞬間から離れることはないのです。ただこれも奥の深い世界で極めようとすればとてつもない時間が必要です。ここでは本当に必要なところ2点に絞ってご説明します、まず画面上で目の高さが地平線になること、消失点は視線の方向に出来る。この2点です。ちょっと微妙な表現ですがこれが肝です。皆さん片目でグリッド覗きながら輪郭をなぞるのって結構面倒ではないですか。私も正直草臥れました。では何故こうなってしまうのかご説明いたします。

上の図をご覧ください。前回の輪郭線をなぞるの続きです。ただ輪郭線を強くなぞっただけですが、帽子の輪郭がずれていました。何故こうなったかといえば目線がずれてしまったためです。描く前から目線がずれやすいのは想定していたことですが想像以上にシビアです。いつの間にか姿勢が崩れて目線が上に行ったり横に行ったり定まらないのです。グリッドから距離を1m以上置くことである程度解消できますが、その分大きめのグリッドが必要になります。書道と同じで描きなれてくるとこのようなマス目は必要なくなるのですが。ここは、練習で早くコツをつかむしかありません。全体の輪郭が取れればあとはグリッドを外しても大丈夫だろうと思います。老婆心ながら、 次の段階、ディテールを書き込む前に、パースの考え方を共有したいと思います。このままグリッドを使ってディテールを書き込むのは拷問に近いので。グリッドは外しています。耐えられる方はぜひ極めてください。なにせ作業が早いし、これを極めればパースの考え方など必要ないのです。それでは、作画に戻ってまづは足元の表現から始めます。実はディテールの表現で最もシビアな線描が求められるところです。このフィギュアは床面に対し足で立っています。そこでデッサンもこのフィギュアが接地面に対し自立しているように表現しなければなりません。もしそれが出来なければ画面はとても不安定な感じがします。よく重さが感じられないとか言われるのは、この辺の表現がうまくいっていないことが原因です。ではモチーフが自立して見えるにはどのように描いたらいいのでしょうか。ちょっと想像してみてください。回答は次回にします。

材料は下の2点です。ヒントは補助線。では、ご健勝を祈ります。

・目の高さが地平線になる。

・視線の先に消失点が出来るです。

ようこそ

Posted by makotoazuma