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デッサン教室 画伯からの脱出

2020年7月26日ようこそ

これだけのこと、なんですが

はい、この矢印の先の線が回答です。「えーそうなんですか、これだけですか」でも奥が深いんですよ。

まずこの線はこのモチーフの足の部分でとても誇張されていますね。そしてこの足は床に接していて胴体や頭を支えています。文章にするとこんな感じですが、絵にすると何を描いたらいいんですかね、床と靴底がくっついていることを説明しなければならないんですよ。悲しいことに、どちらも見えないんです。ところが人間は推測や、類推で見えないものも理解してしまうんです。どれほど慎重で頑固そうな方でも見切り発車しています。知らないうちに信じ切ってるんですね、見えない世界を、口ではあんなに懐疑的なことを言っていてもですよ。ではこれから靴底と見えない床面についてお話します。

では、面と面が接していることを説明するためには、少なくとも3点以上で接していることを証明することが必要です。そこで消失点からの補助線と地平線に平行な補助線を引いて靴底に三角形を作りました。3点すべてが放射線上にできればいいのですが、どうしても見ることが出来ない点が出来ます。そこで見えない点は見えている点から地平線と平行な補助線上に反対側の輪郭線と思しき点を定め交わる点を頂点とする三角形を作っています。さらに2つの三角形が同一平面にあることを証明するために平行線に対し任意の交わる補助線を引くと平行四辺形が出来ますので、2つの三角形は同一の平行四辺形上にあることがわかります。このことにより2つの靴底は同一平面上にあり、靴の輪郭は床面に接しているように表現されていて床面の説明がなくても自立しているように見えます。でここまでの話は全く自分の考えなのでもし間違えがあっても責任が持てません。有志の方に検証いただければと思います。それでは、皆様のご健勝を祈ります。

デッサン教室 再開です

材料はそろった!

少しお時間が空きましたが、今日もご覧いただき有難うございます。早速ですが前回の投稿で重要ですといったところ赤いマーカーを入れています。これっぽちのことですが、こんなのを見過ごすと自分には絵の才能がないとか、乗り越えられない壁とか、また別世界に旅立つことになりますのでしっかり腹落ちして頂きたいと思います。それではこのキャラが自分の足で自立して頭を支えているところまでの表現について説明します。

こちらは、縦の補助線と、横の補助線が見えると思いますが、頭と肩、肩から腰、腰から足へと縦の線を引いています。横にひいた線は両肩の傾き、首の位置、腰の位置と背骨の位置が解りやすいように引いた線です。ただし、これも便宜上引いた線ですのでいずれ見えなくなります。問題は補助線がない状態では実際の線が補助線があった状態と違っていないか、実際の線がどの補助線と対応しているのか知っておく必要があります。それが、次の図です。

如何でしょうか、かなり細かな線が先程の補助線に関わっています。本来はすべての線が再現できなければ、間違った表現になるのですが取り敢えずというところです。ただしこれから創作活動を目指す方は、どの線がどのような影響を画面に与えてくるか考えながら描いていくことが必要になってきますので課題としてとどめておかれたほうが良いと思います。では今日はこれまでにしたいと思います。この投稿をご覧になっていただいた方のお役に立てればうれしく思います。

線の細かいとこいきます

今日は線描の最終段階ディテールの描き込みについてです。でどこが最終段階かといいますと気のすむまで、あるいは求めに応じて作者が自由に決めるところです。ただし、先へ進めば進むほど修正には時間がかかります。小さな修正は短時間で解決しますが。構図が変だとか、一から始めたほうが早い場合も出てきます。ですのでこの辺の作業は、シビアに心掛けたほうがよいでしょう。前回はキャラクターの構造を支える線のお話でした。わかりやすく補助線を入れて、その補助線がモデルのどの線で表現されてくるのかを見ました。例えば頭部の中心は帽子の輪郭であったり首の僅かな線が関わってくるということです。

上の図はさらに細部の関係です。例えば髪のはえぎわの線ですが、この線は顔の輪郭や髪の毛との関係を表します。次に襟が作る線ですが首と頭の関係を表します。ではどのようにしたら良いかというと

◎線の角度、傾きを正確に写すことです。簡単に言えば画面の垂直線に対しどのくらい傾いているかです。

◎線描のポイント、線の始まりと、終わり方に注意

矢印とマーカーで描いたところですが、マーカーの実線が、実際見えている線です。そして点線が見えない線です。矢印は実線の始まりと終わりです。つまり矢印までの線で見えないところも表現することになるのですが。人間は見えないところは頭で補います。これって学校へ行った人も、行かなかった人も自然に出来ることです。これを計算式に当てはめて、とかいうと、かなり厄介なはずなんですが、だれでも、かなり正確な計算が出来るはずです。でなければ外出なんて出来るはずがないですよね。問題は計算式を表すことなんですが。話がずれました。戻ります。ようは見えない線の始まりと終わりの関係性をしっかり把握しましょうね、その為には補助線を入れて考えることもできますよ、ということです。次回はモデリング、影の表現について行います。ご覧頂き有難うございます。皆様のご健勝を祈ります。

いよいよモデリング、ゴールは見えた

いつもご覧頂き有難うございます。さて、いよいよモデリングですが、デッサン教室の始まりは、ここから始まっています。なので、振り返りの要素が強くなるかと思いますので、よろしくお願いします。

私は、デッサンを2つの構成要素から成り立っていると思っています。

① 輪郭・・・・(トレース)形の把握

② 陰影・・・・(モデリング)カゲを使った立体表現

本日は、カゲについてなんですが、カゲにも2つあります。影と陰です。こう見ると漢字って便利ですね。表音文字とは違った機能美なんでしょうか。またそれましたね。私には羊飼いが必要のようです。

戻ります。でカゲの表現で何かルールがあるかといえば何もありません。鉛筆、あるいは木炭とにかく色の濃さを表現することだけです。塗分ける方法については、線を引く回数をひたすら増やしたり、クロスさせたりいろいろあります。ちなみにレオナルドダビンチは右肩下がりの斜線を均等に引いています。なかなか真似のできない正確さです。そんなところも絵の仕上がりに影響してくるんですね。このことを積極的に取り入れゴッホは自分の感情や、自分の世界を表現しています。デッサンも自己表現ととらえているんですね。奥の深い世界です。

では、カゲについてて大切なこと3点です。

①光の向きによってできる影の向きも違ってくる。光源の大きさでも影の形が違ってくる。

②局面では光が回り込む。

③対象の表面の状態でグラデーションの密度が変わってくるです。

一挙に最終回を迎えるつもりでしたが、限界でした。もうちょっと深堀して終えたいと思います。ではまた、次回はしっかり締めましょう。皆様のご健勝を祈ります。

ゴールへウイニングランか?

お疲れ様です。やっと一区切りなんですが、いかがでしょうか。初めは画伯からの脱出なんてサブタイトルで始めました。輪郭が取れて、影を入れることが出来れば。ハイ出来上がりのつもりでしたが、妙に投稿を読まれる方がいらっしゃる。きっといろんなお立場の方だろうと想像してはいるのですが、少しでもお役に立てればという気持ちになりました。なので、私の当初、目指したゴールよりは、ずっと踏み込んだものになりましたが、くどいところも多々あり、さぞ読みずらいこともあったと思いますが、勘弁いただければと思います。では始めます。

前回の②の項目、局面では光が回り込む。についての補足です。

上が立方体で角がありますね。で陰の部分ですが、それぞれの面によって、ほぼ同じトーンで描いています。そして下が円柱で、問題は、局面の陰になっているところをどう表現するかです。円柱に光が右左両方向から入り込んでいるのがわかるでしょうか。さらに円柱には角が無いので、単一のトーンで陰を描くことができません。ここで登場するのがグラデーションの技術です。この図は鉛筆の線で描いていますが、もっと細かく表現するためには、指でこすったり、鉛筆の濃さを変えたりするわけです。

ということで、局面の表現にはグラデーションの技術が必要ということです。ちなみにこのデッサン教室の初めに出てきた円柱、円錐、球は、セザンヌが世界は、この3つで表すことが出来る、といたことに由来します。なのでこの3つの表現は、のちのち大変重要になるはずです。

 さて今まで、カゲについてお話していましたが、どちらかというと私はカゲよりの人間なんですが、最後に光についてお話をして締めたいと思います。では、ハイライトについてです。

 光が当たって輝いているところをハイライトといいます。ごちゃごちゃ言わずに、視えた通り描けばいいのですが、時間が経過して光源がずれたり、想像で描く場合は、知識として抑えていたほうが良いでしょう。

《ハイライトを構成する要素》

 ハイライトには、光が入ってくる方向、対象、観察者の目線で決まります。光が対象の中心に向かってどのような角度で当たっているのか、そして観察者が対象の中心に対し、どのような角度で見ているのかです。で光の方向と視線の向かう角度の真ん中に、ハイライトが出来ます。つまり、対象が大きかったり小さかったりしてもハイライトの位置はずれます。上にハイライトを描く参考を載せました。ハイライトは消しゴムで陰を消すようにして表現しました。影の部分ですが、こちらは、表面を指でこすって陰を付けています。それで、ハイライトを強調するため陰を濃いめにしたんですがちょっと濃すぎですね。

ではこれで、デッサン教室の区切りとさせていただきます。ご不明点があれば、コメント欄をお使いください非公開をご希望される方は、その旨ご記入ください。皆様のご発展をお祈りいたします。

ようこそ

Posted by makotoazuma