今日は好日
2022年 4月20日 奇跡の天体ショー
早朝散歩に出かけようと思い、家を出てすぐ目に飛び込んできた景色です。写真では大変見づらいのですが、右上の空に普段あまり見かけないくらい大きな月が見えています。これから坂の頂上にある山上大神宮を目指します。ほどなく朝焼けで辺りが赤く照らされて、お日様が昇ってきたことがわかります。
こちらは神社のすぐ下にある公園からの旭です。つまり月が沈んで日が昇るこれだけのことなんですが、このとき月と太陽は、地球の表面とほぼ接するように結ばれている状態でしかも今日の月はほぼ満月です。
さて通常月は満ちては欠けるのが世の倣いです。私も今日までこのことが当たり前のことのように感じていました。
何しろ月の満ち欠けはカレンダーになるほど正確でそこに疑問の余地は無いと思うのですが、この巨大な月を見ていたら月の満ち欠けについて考え込んでしまいました。子供の頃から月の満ち欠けは地球が月に落とす影だと学校で習ってきました。なのでそれが当たり前になってしまい、ことさら珍しい事でも不思議なことでもないように感じてしまいます。ところが改めて物事を見つめ直してみると驚きに満ちています。
では月の満ち欠けについて改めて考えてみました、最初にどれくらいの規模の天体ショーかと言うと月と地球は 38万㎞離れています。また、月の直径は3500㎞なので地球との距離はその約100万倍です。
例えば1メートルのキャンバスに100万メートルの筆で絵を描くようなものです。もっと視野を広げると太陽、地球、月を結んだ長さ1億5千万㎞のうち地球の直径1万2千㎞のブレが月の満ち欠けとして認識されることに成ります。何を言いたいかと言えば計測不可能とも思える誤差が月の満ち欠けを生んでいるということです。
このように普段当たり前に思える世界も大いなる奇跡で満ちているということです。奇跡は常に目の前で起こっています。それは見つけた人だけ受取ることが出来るささやかなものかもしれません。