今日は好日
２０２２年 ５月１１日 どこにも辿り着かない
どれほど急いだところであるのはこの瞬間でしかない。この先に結果があるように見えるのは思い込みだけだ。例えばサイコロというものがある。転がすと天井を向いた面にくぼみが付いていてそのくぼみの数で遊ぶわけだが、その窪みの数に意味をつけているのは結局のところ自分というものだ、ところがそんな意味のない遊びが自分の命さえ左右することがある。昔からある博打で身を持ち崩すというやつだ。
さてこの遊びのルールは何処から来たのかと言えば、人間様の勝手にこしらえたルールなのだがこれが神から与えられた出来事にすり替えられている。つまり神の意志を試すことがリアリティニーになっているという皮肉な展開だ。
このようなことが私たちが持つ現実という認識のほとんどだ。私たちは事実にないものを信じ込むことを妄想と言っている。出来ればこのような妄想はすぐに手放したほうがいい。それよりも今目の前で起こっていることに目を向けてほしい、私たちはただ命を預かっているだけだということが、風や鳥の声になって届いてくる、今あるこの命こそ現実なのだ。