今日は好日
2021年 10月30日 幸せの国ブーダン
世界一国民が幸せな国それがブーダンという国です。ではどれほど豊かなのかといえば周りはアルプスに囲まれ、自然の厳しさは日本人の想像を超えています。おそらくは水や燃料を確保するだけでも日本人の何十倍の労力が必要になるのだと思います。前回の投稿で政治に対し富の再分配を望むようなことを書きながら、今日のテーマはいったいどこに行き着くのでしょうか。
さてこのブーダンという国はネパールのお隣、世界最高峰のエベレストを頂くアルプス山脈に囲まれ、人口は80万人に満たない国です。また私たちが幸せのバロメーターとするGDPも世界で160位付近とまったく羽振りのいい国ではありません。それでも国民は世界一人生に満足しながら暮らしています。
そんなに貧乏で幸せなはずはないと思う方は、きっと狭い社会環境で周りの目が気になり本当のことを言えないのか、国王が国民にそう強いるのかと思われそうですが、そのいずれでもありません。
実は現地からリポートをされている日本人の方がいらっしゃいます。そのリポートを読むとなるほどということが沢山あります。その一つにブーダンの生活は、チベット仏教の影響が強くその信仰は深く息づいています。
また、家族を中心とした人との繋がりを大切にして、一つの鍋を家族みんなが囲んで食事をするような習慣がしっかり根付いています。このように社会との関わりでそのコアになるのが家族です。
ところが現在の日本ではこのコアがすっかり求心力を失ってしまいました。このようにみるとやはり、幸福感をダイレクトに感じるためには、家族と自分の関係をしっかり認識することが、幸せを感じるためには大切なことなのかもしれません。それが不可能な環境の方にも、その代替えとなるコミュニティーがどうしても必要なのかもしれません。
私は、以前集合意識の再認識よって孤独感からの解放が出来ると書きましたが。そのような認識を広げていくためには、手始めに親子で認識の共有を図ること、そのような共感の体験を通してこそ我々の未来を幸せなものにしていくことが出来るのではないかと思っています。