今日は好日
2021年 11月1日 初めに言葉ありき
つまり、言葉の世界の話です。言葉の世界は自由です。見たいものを見せてくれて、はたまた想像もしないほどえげつないものまで見せてくれます。そして私たちが感じる過去にも未来にも私たちの意識を運んでくれます。
言葉は希望を連れてきて絶望を置いてゆきます。また、聖人を作って罪人を孕みます。更にはこの世を作ってあの世も作ります。天国もあれば地獄もあります。活字となった言葉は、ついに生命の呪縛から解き放たれ時間をも超越する存在となりました。活字を認識することが出来ればどこへでもこの世界は現れることが出来るようになったんです。これが言葉の世界です。
言葉は宇宙の成り立ちから神の存在まで私たちに教えてくれます。何度でも根気よく事細かに伝えてくれます。つまり希望と絶望が永遠に繰り返されることになるのですが、そのうちこんなことは馬鹿らしい、などと振れ回るものが出だしました。まさにこの文章がそうなんですが、お気付きでしょうか。
では、どのようにしたらこの言葉の世界の外を覗くことが出来るのでしょう、簡単なことです未来でも過去でもない、今この瞬間に身を置くこと、あるいは言葉を忘れて「ワン!」これ言葉ではなく吠えたんです。