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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2021年 11月7日 死とは何だろう

死とは今です。「いい加減にしろ」とこの瞬間怒りの声を感じますが、存在は今生まれて今死にます。だから今生きるんです。

「では棺に入れられて焼かれるのは何なんだ」と聞きたくなりますね、それは死骸というものですと答えます。

細胞分裂を起こす可能性のない細胞を死骸と言います。それを構成していた有機物もまた現象界の倣いに従って姿を替えます。話はそれますが有機物である脂肪も雲のように広大な宇宙を漂っているそうです。話をまとめると存在は今死んで同時に今生まれる、逆に言えば生まれもしなければ死にもしない。そして今以外に何かが起こっているという認識は時間という概念が起こす起承転結の世界です。およそ人がイメージする死とはここで起きる現象の話です。

ところで、私がこれまでに言う苦しさや恐ろしさ、楽しさはすべてこの世界のものです。冒頭で怒りを感じた方はこの世界での死をお考えだったのだと思います。

つまりみんなが恐れる死とは怒り以外にも様々な思いを伴います。例えば恐れや、悲しみ、痛みや、苦しみ、さらにはそこに至るまでの孤独感、心細さです。まったくろくでもないものばかりです。

でこれだけのことなら、とっととやめてしまえばいいだけのようなんですが、この世界はそんなに単純ではありません。実はこのような否定的な感情以外にも希望や憧れという、いよいよ訳の分からない思いがこの世界に色を添えています。私はこの色こそが宇宙に咲く花のように感じています。こうありたいという気持ちや希望が、事象の地平に無限のストーリーを持った花を咲かせます。どうせろくでもない思いをして死ななければならないのなら思いっきり自分の紡いだ花を咲かせてやりませんか、あなたの花はあなた以外に咲かせることが出来ません。