今日は好日
2021年 11月27日 お金と苦しみ
本来お金は、価値が担保できるというツールです。なので国や文化が違えば当然その価値は変わるはずです。ところが、今世の中を見渡せばどこへ行っても共通の価値観で暮らしているように感じます。それは情報伝達手段のグローバル化が起こした結果だと思います。
また、人間にとって生存に必要な食料も世界共通です。主食にユウカリを食べる人はいません、このことは大豆や小麦は世界共通の食料なので、そのような共通の価値を表現する通貨が受け入れられる要因ではないでしょうか。
さてこのような環境になればお金の価値も世界共通、確固としたものになってきます。更にはインターネット社会は人間の嗜好についても同一化を促進させています。
世界中の子供たちがドラえもんに癒されトトロに憧れます。このようにいままで、地球上の様々な環境が人間の精神文化に影響を与えて文化を形づくってきましたが、これからはおそらく多様な文化は起こりにくくなって来るのではないでしょうか。
ではそこから導かれる未来の生活とはどのようなものでしょうか、私はお金の価値はグローバルな共通認識としてその存在感をより増してゆくのだと思います。
そのことでお金の流れはますます2極化が進み極端な富豪が増えると同時に貧困にあえぐ人の世界も広がるのではないでしょうか。このままの状態が進めば、仮想現実の出来事が有機的な命の行く末を左右する世界、そんなことがやってきそうです。
貧困からおこる恒常的な飢えは人間から希望を取り上げます、その結果希望を失った人たちが世の中にあふれかえってくる、私はこのような悲しみが世界に広がってほしくないんです。
人類が創造してきた価値はお金としてどんどん積みあがっています。あほらしいほど増えているにもかかわらず貧困が止まりません。これは仕組みの問題です。寄付金で解決できるようなことではありません。まずはその仕組みに目を向けることです。