今日は好日
2021年 12月22日 八方ふさがりという境地
行も地獄、戻るも地獄、お先真っ暗、誰も望まぬ環境ですが、そこに身を置いて過ごされた方がいます。さてこの方はそこで何をしていたのでしょうか。本当になにが起こっていたのかは、この人にしかわかりません。
身も蓋もない話ですが、真実はただそこに在り続けたということです。その瞬間だけが真実であることを見抜いた方が、洞窟に篭りひたすら壁と向き合った達磨大師という高僧です。インドで花開いた教えは中国へ伝わり中国で起こった老荘思想とまじりあい、その教えは、さらに厚みを増します。
厚みが増したというのは多様性や解釈が深まったということで、仏教はいよいよその真実の核心に向かったのだと思います。
ところで、仏教には個人の救いになる場合と、歴史的に見ればそのことで民心を集め国を纏める為の側面もあったと思います。時代の権力者によって寺に負わされた在り方は、今この時代に来てもう一度問いただされようとしています。
最近そのような動きがあるようです。今精神世界がどのような方向に動こうとしているのか興味のある方はご覧になってみてください。 オープン禅サンガ