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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2022年 2月17日 「おままごと」という遊び

私が子供の頃、女の子の遊びといえば「おままごと」で、この遊びは江戸時代やそれ以前から子供の遊びとして、地域の子供たちによって自然と受け継がれてきました。ところが現代では、家の近くでそんな子供の集団を見つけることすら難しく、子供と地域の繋がりは、すでに途絶えてしまっているのかもしれません。

あらためて「おままごと」とはどんな遊びかといえば、その内容はいたってシンプルで、おはようございます、頂きます、行ってきます、お帰りなさい、おやすみなさいのくり返しで、途中何かのハプニングが起こるわけでもなく、たんたんと生活の様子を真似るだけです。

朝起きればご飯茶碗やお汁椀を用意して、ご飯を頂く真似をして、「ごちそうさま」の感謝を伝えます。でもすべては真似ごとですから、うまいも不味いもない、当然腹が満ちるわけでもなく「ごちそうさま」の感謝しか残りません。この遊びの何が楽しくて、女の子はこんな遊びをしていたのか疑問です。

では、これがリアルな生活の投影かといえば、主婦が嫌がる家事のNo,1が食事を作ることだそうです。びっくりしますが、子供はその嫌なことを何の見返りもなく、ひたすら楽しむことが出来ます。「御飯ですよ」と呼ばれて、泥まんじゅうを出されても、喜んで食べる真似をして「ごちそうさま」をします。気の利いた子供は泥まんじゅうの感想まで伝えます。

このように見ると子供の遊びには、大人がすっかり捨ててしまった日常の喜びが溢れかえっているようです。