今日は好日
2022年 時は平安末期 北海道最古の「船玉神社」
この神社も家から歩いて15分と掛からないところにある神社です。残念なことに神社の前はよく通るのですが、いつお参りしたか記憶にありません。さすがに初めてではないと思いますがハッキリとした記憶がありません。
では何故急にこの神社を訪れたのか、それは以前神社のキャッチコピーを目にしていたからです。確かどこかの電柱に北海道最古の神社とか、義経ゆかりの場所と書かれてありました。私は特に判官びいきというわけではないのですが、独立自尊奥の細道という投稿を始めてしまいそこで、どうしても義経に触れざる負えないようになりました。
ところが偶然NHKの大河ドラマの「鎌倉殿の13人」が始まり偶然初詣で武者姿の馬と騎手に出会い、なんだか周りに義経を感じることが急に増えてきました。そんなおり、こんな看板が目に入って興味が湧かない訳がありません。
また、最近YouTubeの動画で「toland vlog」さんの日本神話についての動画から神社に興味がわいてきました。私が最近強く感じることは、日本人にとって宗教とは何だろうというところです。そんな興味から前回は腹ごなしのつもりで山上大神宮を訪れました。そこでは動画で出会った多くの神々が実際に祭られていました。
ところでこの船玉神社ですが天照大神と須佐之男命が祭られています。ともに兄弟ではありますが詳細についてはは解説に自信が無いので割愛します。この経緯をご存じの方はちょっと心配になるかもしれません。なぜなら、地上の派遣を掛けて対立がありました。なのでこのように二柱の神を同時に祭るというのは、人間界の考え方では無理なことのように感じます。
不思議なところはそこだけにとどまりません。この写真の右に見える赤い賽銭箱の社はお稲荷さんです。お稲荷さんとは稲穂の神で狐が神の使いとしてあらわされています。そして下の段に掲載したのが福禄寿、寿老人の社で、7福神の神様の1柱です。確か寿老人とは道教の仙人ではなかったでしょうか、そんな海外の神様がいったいどうして、ここに祭られているのでしょう。きっとそれにまつわる歴史があったのだと思います。
でもこれで驚いていられません。そもそも、この神社の開祖は天台宗の僧で融通念仏宗を起こした良忍上人です。つまり、浄土宗の偉いお坊さんがこの地に神気を感じ観音堂を開いたことから、この神社は始まります。世界史でもこのようなことは起こっているようですが、上書き保存がセオリーです。現在観音堂はありませんが写真のように立派な碑がたっていました。
では何故、このようなことが日本では平気で起こるのか、そのことについて、私は日本人の独特な感性によるところが大きいからではないかと思っています。
世界の常識では言葉は理論を組み立てるためのツールとして、あるいは意志を伝達するためのツールです。
ところが、日本では言霊と言って、言葉が発する音そのものが何かを伝えているように感じます。それは、意味を必要としない世界で、我々の理論では把握できない世界を私たちに示しています。
つまり、そこは私たちが納得しようとしまいと、時間を超えてすでに存在している何故は無い世界です。