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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2022年 3月21日 大和心

タイトルを大和魂としようと思ったのですが戦艦大和のイメージが抜けません。つまりこの言葉を聞くと、どうしても戦争のイメージが付きまとう悲しい言葉になってしまいました。

ところで本来は、「和をもって尊し」とした日本人のメンタリティーのことで、言葉の起源は大和朝廷の誕生にあります。

そもそもは、軍事大国出雲と天照一族の流れをくむ日向国との間に起きた戦争を、国譲りという話し合いで解決したことから、和という考えの大切さを示しています。

このような世界史でも稀な偉業が、大和国が誕生する背景にあったということです。ヤマトという語源には諸説あるようですが、その言葉にあてられた漢字は大きな和ということを示しています。この和の考え方こそ日本人の心に深く根差した考えです。

このことは聖徳太子が作った日本最初の憲法にも「和をもって尊しとなす」と記されていてます。合わせて問題解決にあたっては 「議論によって行うこと」ともあります。

ところでこの和という考えは、ただ単に対立しないということではありません。むしろどちらの意見も尊重しあって、どちらか一方が利益を独り占めする世界ではないということです。つまり自分の立場もしっかり主張できなければ、このような関係を永続的に築くことは出来ません。けっして「立場の弱い方が自分の意見を飲み込む」ということを促すことではないんです。ちなみに大砲の威力で意見を通せというのは近代の考え方です。

このような大和魂の考え方は日本人のメンタリティーの一部にしかすぎません。ところでことさら大和魂という言葉が使われるようになったのは、5世紀ごろの日本に隋からもたらされた技術や思想などに対し日本人のアイデンティティを明確化するためものです。

ということは、隋などの文化がもたらされる以前から、日本には日本人固有の考え方や心の表現が根付いていたということです。 つまり我々の祖先は、外来の思想文化を受け入れつつも、日本固有の精神はしっかり守らなければならないと感じていたようです。

このことは時が流れ江戸時代になると本居宣長などの思想家が現れ、日本独自の文化や精神性も含め体系的な考え方を、現代の私たちにまで伝えています。

私たち日本人が受け継ぐべき精神とは「和を尊びお互いの存在を尊重しあう心、また自然を愛し人類もその一部にしか過ぎないという謙虚な心」を真心または大和心と呼んでいます。

さらには土器を文明の根拠と考えれば、日本人の歴史は今から16000年もさかのぼり、しかも13000年ほどの間は武器などの遺跡が発見されておらず、そのことから考えると、その間人間同士の争いが存在しなかったことなど、現代人の常識を超えた歴史を日本人は受け継いでいます。

このことは人類の愚かさに無力感を味わう私たちにとって、或いは未来に希望を求める人々にとっての光明です。現代の私たち日本人に出来ることは、このような尊い精神を守り抜く決意をもって正しい歴史を、後世に伝えることがすなわち人類への貢献になるのではないかと考えています。

日本人の作った初めての憲法は本来の日本人が持つ純粋な魂の表れです。