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春望録

2025年3月9日gallery,ようこそ

2025年 3月3日 出生率

今日は「めでたいひな祭り」幾つになっても、雛壇の賑やかさや華やかさに喜びを感じていたいものだ。こちらは今ではデパートでもほぼ見かけることが無くなった7段飾りというお雛様で手や顔などの表面は胡粉という貝殻を粉にした顔料が何層もぬられている。そればかりか着物やお供え物まで本物とほぼ同じ手順で創られているので、プラモデルのようなオモチャとは初めから全く違う思いによって誕生した代物のように思える。

そんなおめでたい節句にもかかわらず、今朝の経済番組ではお隣の国で出生率の低さが話題になっていた。というのも出生率が世界中で下からNO.1というのは極めて異常な話だからだ。要するにこの数字が1を割り込むことはかなり危険なことらしいのだ。因みに日本の首都東京都の出生率も1を割り込んでいたと思うのだが、日本の首都がこれでいいのだろうか。

では何故このような事態になったのか、その理由について番組の識者によると、これに対し隣国の政府は日本円にして41兆円もの国費を掛けているのだという。番組の解説によると、その原因は彼らのライフスタイルから家族団らんや子育てを楽しむという思いが失われてしまったのではないかという指摘があった。というのも彼らの望むライフスタイルは高学歴で一流企業に就職するという一元的なものであり、これにより過当競争が激化し決局教育費が高騰し、そのため多額の教育ローンを抱えた親は一生その返済に追われるという。このような社会では子宝を授かるというよりまず、教育ローン契約というシリアスな問題にぶち当たってしまわないだろうか。しかも彼らが思った通りに、子供がその道を歩んでくれるとは限らない。場合によっては彼らのベットは借金と虚しさだけしか残らないとも限らないのだ。結局このような悪循環から彼らが抜け出すためには、彼らの人生観を変えなければならないことになるだろう。とはいえ、彼らの歴史を見れば、もともと冊封国の科挙に繋がる両班階級の歴史があり。それに倣えば試験に受かった者だけが、世の中の権力や富の全てを手に入れることが出来るのだ。その流れから言えば、この先、彼らがこの文化を手放すことは容易ではないだろう。

ところが、最近の日本の動きもこような文化の後に続いているような気がしてならない、隣国では、不思議なことにこれほどのお金をばら撒いても少子化が止まらないのは何故だろう。それはつまり幾らお金があるからといって、結婚をしたくなったり、子供を作りたいと言う事にはならないからだと思う。つまり婚姻率は収入の額よりも、その稼ぎによって家族を養えるかどうかが、婚姻率に作用するのではないかと思っているのだ。要するに婚姻は自分が家族を支えることが出来るかどうかというプライドに掛かっているのではないかと思うのだ。つまりそのプライドも、雨露凌げれば良しとすることもできるし、高学歴、一流企業でなければ納得できないと考えるのかという極めて相対的な基準でしかない。

さて日本の近年においても私の親の時代は兄弟7,8人いるのが普通だった。ところが現代では2人兄弟が普通になり、とうとう今では、家族すら志向しない、お一人様が日常になっている。つまり少子化対策は、単に適齢期の男女だけ解決することは出来ない、それを受け入れる社会にも関る国家的問題だ。

このような状況であれば、政府としてこの対策にどのように臨むべきか、大変悩ましいところだとは思う。そこで私が考えるのは、まず学歴による2極化を避けるために、生活の在り方については多様な選択があることを社会全体に落とし込む必要がある。具体的には、多様性のある家族の暮らしにスポットを当て、そこに置ける喜びを常に国民に対し伝えていくことだろう。それにはやはりテレビなどマスメディアの力は欠かせない。もしここに1兆円ほどの資金を投入し朝から晩まで家族愛を描いた番組を流すことが出来れば、そのような社会現象が生まれる可能性は無いだろうか。例えば、このための新しいTV番組を企画するとすれば、タイトルは孤独ではなく家族のグルメというタイトルになる。そしてこの舞台設定は家食中心になると思うのですでにTV番組で手慣れたdaigoパパが手料理を振舞えばきっと絵になる。しかも時々使う肉を間違えて、夫人から怒られるというのはどうだろう。要するに社会全体が子供育てに対して前向きになり、そのことで明るい希望を感じれる社会になることが必要だろう。

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Posted by makotoazuma