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新 思考ラボ

2026年3月23日ようこそ

2026年 3月23日 本音と建て前

子供の頃「耳なし芳一」という怪談を何度も聞かされた記憶がある。何度もというのは絵本であったり、雑誌やTV、ラジオという様々なメディアによってという意味で、恐らく今でもこの話を知らない日本人の方が少ないのではと思っている。ところでこの話をここまでメジャーにしてくれたのは、アメリカから渡ってきたイギリス人だったという。もちろんこれは小泉八雲、ラフカディオハーン氏のことで、現在、放送中の朝の連続ドラマ「ばけばけ」の基になっている。

ここで興味深く思うのは、氏がこの話を怪談の中で取り上げなければ、この話はきっと世間に埋もれしまい、誰もが知る話とはなっていなかったと思う。というのも日本文化が日常であれば、その特異性に気付くことは稀なのである。その上これだけ世界に愛され続ける作品となったのは、その文学性が確かなものだったからに違いない。因みに私が特にその文学性を感じる作品は「雪女」だ。この作品は、童話のような簡潔な表現にもかかわらず、登場人物の心の機微を強く感じさせるからだ。

つまり、それまでは日本人の心の奥底に潜んでいた物語を、西洋文化の持つロジカルな視点でこれを掘り起こしたことになる。一方、この文化を楽しむという側面から言えば、その楽しみとは人間の心という、他者からは窺い知ることのできない極めて主観的なものなのである。

ところで、日本文化といえば、やはり異文化とは一線を画す大きな違いがある。それが、「本音と建て前」という文化だ。最近あまり聞かれなくなったが、以前日本人との商談はこのような文化の違いが摩擦になっていたことがある。要するに外国人からすれば日本人は言ってることと、やってることが違うという困った問題が頻繁に起こっていたからだ。そういう視点からすると今の総理大臣は、ずいぶん西洋的で世界の評価が高いのも頷ける。それに引き換えこれまではと言う事になるのだが、それこそが日本のお家芸だったのかもしれない。

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Posted by makotoazuma