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春望録

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2025年 3月17日 オタ話

ウェキペディアより

特にミリオタ的発想で行くと、バルジ大作戦にキングタイガーが後何両投入できればドイツは勝利できたかもしれないなどと、とんでもない空想に耽ったりする。空想に耽るのは自由だが、実際にそれを実行出来る立場で、それをやられてしまうとリアルな現場は地獄を見ることになる。それほど政府とは我々の命を直接左右する立場にあるからだ。つまり、情けない話だが現状のままでは国民は常にここにシビアに監視の目を向けていなければならない。特にこの政権のおかしさはすでに看過できない状態にあり、気を付けなければいつの間にか日本が戦争に巻き込まれてしまっていたと言う事にも成りかねないのである。

というのも文化人放送局と言う動画配信では、現総理は先の日米会談においてC-17という軍用輸送機の購入を約束してきたのだと言う。これに対し共産党議員が質問したところ、輸送機は「物が積めれば積めるほど、遠くに運べれば運べるほど良いのだ」と回答していたそうだ。これにはさすがの現役防衛大臣も納得がいかないようだ。確か現総理大臣は総裁選の時にも、日本には原潜が必要だなどと言っていたので、こんな人が責任ある立場に立てば日本は大変なことになると思っていたが、こうなってみるとやはりこの不安は現実のものとなってしまったらしい。

結局この首相では前任者の政策に倣い日本国民にとって何ら利益にならない政策ばかり飛び出してくる。というのも普通に考えて現状の日本は、ただちに経済モデルの転換を図らなければ、これからの時流には乗ることが出来ないだろうと思うからだ。つまりここで国力を高め、行動をとらなければ、日本経済はEUに倣い衰退の一途をたどることになる。特に航空機産業は、もともと日本のお家芸とも言っておかしくない歴史を持っている。というのも世界に先駆け翼にプロペラの推力を付けて飛行するという航空機の原型を発明したのは、明治に生まれた二宮忠八という日本人だった。これは今世界で初めて有人飛行を行ったライト兄弟よりも1世紀も前の事に成る。残念なことに当時はエンジンの技術が日本になかったために有人飛行を行うことは出来なかったそうだ。このような由緒ある日本の航空機産業ではあるが、残念なことに日本は、戦後、航空機の市場を持つことが出来ないでいる。というのも日本がどれほど優秀な性能の航空機を開発できたとしても世界の航空機市場はこれを許さないからだ。

ところがその日本の航空機産業に残された唯一の活路がある。それは自衛隊への配備なのである。それにより日本の開発する航空機は特殊な場面において他に追従を許さないほどの性能を見せつける。それが水陸両用機US-2であり、対潜哨戒機のP1だ。さらにそれに並ぶ性能を誇るのが、自衛隊美保基地に配備されているC-2輸送機になる。この機の優秀さは何と言っても離陸に要する滑走距離が515メートルと全長43m約70tの巨大な機体ではありえないほどの短さで空に舞い上がることが出来る。因みに今回、首相がアメリカに口約束をしてきたというC-17は、積載能力こそ約倍の性能を持つものの滑走距離が1000mも必要となれば、これを運用できる自衛隊基地は限られてしまうのだという。

ではこのような輸送機を日本はどのような場面で必要とするのかを考えてみると、一番可能性があるのは邦人の救出で、或いは離島や戦闘が始まってしまった地域への輸送と言う事になるだろう。と言う事は大量の物資輸送ができる事は勿論のことだが、使う場所を選ばないと言う条件もさらに重要な要件になる。

と言う事は、口約束の前にこの総理大臣はどのような場面でこの機体が必要とされるのかに全く考えが及んでいなかったと言う事に成る。このように細かく見ていくと航続距離やスピードを比べてもC-2は遥かに優秀な性能を持っていて、なぜC-17がそれほど必要になるのか頭をかしげてしまう。しかも戦場と言う危険きわまりない状況の事を考えれば、1つの機体で物を運ぶよりリスク分散により複数に分けて輸送する方が理にかなっているはずだ。

そしてさらに重要になるのが運用面のコストだろう、つまり航空機は買ってしまえばおしまいと言う事ではなく、それを運用している間は常にコストがかかってしまう。つまり初めての機体であれば、パイロットにはそれなりの訓練が必要になることは間違いないが、それだけではなく機体の整備についても国産の機体と比べれば遥かにコストがかかり、ブラックボックスのような制約があれば、なおさら安全に対する検証も簡単にはいかないことになる。このように考えれば考えるほど私にはこの話はデメリットしか浮かばないのだ。それよりさらに不思議に思うのは何故この内閣は、日本にようやく生まれた航空機産業を顧みず、国民の未来をこれほど蔑ろにするのかと言う事だ。

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Posted by makotoazuma