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春望録

2025年4月25日gallery,ようこそ

2025年 4月25日 明日明後日

いよいよアメリカが示したアメリカによる停戦介入の期日が迫ってきた、残念ながら今聞こえているのは、いずれも否定的な状況ばかりで、そのもっとも大きな原因はウクライナが停戦のゴールを突然クリミア半島にまで及ぶ条件に切り替えたらしい。つまり、そもそものウクライナ侵攻以前の条件まで持ち出してくれば停戦交渉は絶望的になる。

結局ロシアの提案した復活祭停戦は無駄だったのかといえば、ロシアは自ら停戦の実績を作ったので、マスコミがどのように批判しても停戦を望んだという事実は変えようがない。

このような状況を見れば停戦交渉から終戦へという流れはかなり厳しい状況にある。しかしながらやはり気になるところは、どちらが最終的な勝利を得られるのかということだ。では停戦が成立せず、もしアメリカがNATOから手を引いた場合、資金面でもエネルギーの供給量から言っても、結果は見えていると言わざるを得ない。そして最も決定的なのが、兵員の問題になる。もしこのままウクライナが停戦を拒み戦争を続ければ、その勝利条件はロシア全土の占領と言う事に成りかねない。そうでなければこれからも永遠に終わらない戦争状態が続くことになるだろう。というのも、いまロシア軍に参加しているのは北朝鮮軍がほとんどのようだが、戦争が拡大していった場合、ブリックス全体からの参加ということもあり得るに違いないのだ。さて、そうなると武力紛争という枠を遥かに超えてブリックスとEUの対決という経済的対立に発展しかねないのだ。

これにより今後予想されるのはEUは経済主要国の立場を失ってしまうのではないだろうか、そうなれば、主要国の保有する各国の通貨発行権は意味をなさなくなり、EUの影響力はここで終焉を迎えてしまう可能性がある。要するにこの戦争が継続され、ブリックスとの経済的対立がいよいよ鮮明になれば、EUは更に小さな経済圏に押し込められてしまうことになる。ハッキリ言ってこれまで、先進国が独占してきた先端技術は、ほぼすでに中国が手に入れている。しかもその製造拠点さえ手放しているEUには、一体何が残っているのだろうか。このような危機に対して最後の抵抗になるのがトランプ革命のように感じているのだが、その手を振り払ったEUに果たして未来は訪れるのだろうか。

とはいえ、このような戦いに敗れる心配をするよりもロシアの大統領としては、これ以上ロシア国民に悲惨な思いを味遭わせたくないという思いがより強いのかもしれない。というのも、ロシアからいきなり停戦交渉の申し出があったり、トランプ大統領の政策を鼓舞するような肖像画の演出は、この停戦を成功させ一刻も早くロシア国民に平和を届けたいという思いに感じるからだ。

ではここで交渉決裂により起こる事態を想像してみると、この場合も2通りのストーリーが考えられる。まずこれ以上ロシアに戦争被害を拡大させないためにウクライナ全土の占領を急ぐこと。或いはこれまで通りの戦略で、持久戦を継続しNATOの自己崩壊をゆっくり待つことだ。この場合、NATOが長距離ミサイルやドローンの使用により自国民の被害がさらに増えてしまうことや、万が一にも核弾頭の使用があれば、破壊のエスカレーションは止まらなくなることだ。

さてこれが現実になれば世界はいずれ、2つの経済圏に分かれることになる、つまりアメリカ大陸経済圏とユーラシア大陸経済圏だ。ではこの時の日本の立場はどのようになっているのか、今の政権が続いた場合、恐らくユーラシア側に飲み込まれる可能性が高い。とはいえそうなってしまえば、その国は果たして日本国と呼べる国なのか非常に不安な気持ちになる。

 

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Posted by makotoazuma