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2026年4月6日ようこそ

2026年 2月8日 もう一つのオリンピック

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昨日はミラノオリンピックの開会式の映像が朝早く届いていた。それにしてもミラノという街の美しさは格別な思いがある。というのもミラノといえば、パリと並ぶミラノコレクションで有名なのだが、何故かミラノといえばハイソなイメージが強い。恐らく街中に立ち並ぶ有名建築のせいなのか、街を行く人間ばかりかリードを付けた犬までおしゃれに見えてくる。

中でもミラノといえばドゥオモ寺院が有名だがこれが天才レオナルドダヴィンチの設計といわれる。そこから1Kmも離れない処に最後の晩餐のあるサンタマリアデッレグラッチェ教会がある。そんな街を舞台に開会式は始まった、そしてそこに現れたのはベルディ、プッチーニ、ロッシーニが被り物をつけて踊りだした。極めつけはアンドレアボチェッリがトゥーランドットのアリア誰も寝てはならぬと歌う、この歌で荒川静香氏が金メダルを獲得したのは20年前だという。

特に私が印象深く感じたのは開会式の演出だ。中央に配された渦を巻くデザインは宙に浮かぶ五輪のイメージと重なる。また青く光る輪郭のラインはオレンジ色に輝く炎のイメージと中空で交差し、まるでそこに引かれた時間軸を辿るように過去の遺産である凱旋門の中央から未来を象徴するかのような幾何学的な的な聖火台が立ち現れた。演出家はこれこそミラノとでも言いたいようだ。

このような素晴らしい演出が西洋文明発祥の地といわれるイタリアから世界に発信されていることはとても意義深い。というのも美意識というものは、恐らく記憶の繋がりを超越した世界に湧きだす泉のようなものかもしれない。つまり西洋文化の美しさは西洋人が辿った歴史に穿たれた魂の井戸を掘るようなものだ。それは単なる時間の連なりで済まされる問題ではなく、そこに建てられた建築によって醸される上等なワインのように、ゆっくりとそこに暮らす人々の心の中で熟成されていく。きっとそれこそがその国ならではの文化なのだと思う。そんなことを思いながら、入場行進時の衣装デザインなどを眺めていると何となくお国柄によって様々な嗜好の違いを感じることが出来る。

さて、期待の日本選手はというと、これもお国柄というべきか日本人選手が着こむ光沢のある赤のジャケットは、いかにも素材にこだわりぬいた衣装の様だった。中でも印象深かったのはイギリスチームが首から下げていた巨大なマフラーで、いかにもイギリスらしいハリーポッターの世界を思わせた。このような国際イベントで感じることは、多様性を楽しめるのは多様な地域に、多様な暮らしがあり多様な文化が存在しているからこそだろう。

ようこそ

Posted by makotoazuma