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続 盾つく虫も好き好き

2026年5月26日ようこそ

2026年 5月26日 空飛ぶレンガが燃えた

空飛ぶレンガとはスウェーデンの自動車メーカーボルボ社の自動車に付けられたあだ名だ。

驚いたのはHTBTVニュースで5/21の朝、札幌市内の路上で停車中の車両エンジン付近から炎が上がり運転者が避難する事件があったという。TVニュースでは火災の一部始終が映し出されていたが、車両後方についているエンブレムを視るとボルボのマークだった。

私のようなベテランがボルボ車に持つイメージは空飛ぶレンガという異名を持つほど頑丈で安全というイメージだった。それほど安全性の高さがイメージされるのもこの会社が世界で初めて3点式シートベルトを採用したことにある。このお陰で交通違反切符を切られた方も少なくないのではと思うが、このお陰で交通事故の死亡者数は劇的に下がっていった。しかも煉瓦と云われるほど角ばって無骨なデザインは装甲板を付けた軍用車両を思わせる。要するにオーバースペックの安全性とも思えたほどだった。

このような一見鈍重にも思える車両が、ラリー界のチャンピオンシップを席巻した。角ばったレンガと見紛う車両がターボチャージャーを唸らせ、他国のワークスラリーカーに追従を許さないのだ。

その栄光を知る者にとってこのようなニュースはショッキングでしかない。因みに栄光の時代からボルボ社の歩みを辿ってみると、1999年にボルボは、フォード社に譲渡され2010年古利汽社に移るという流れらしい。つまり表向きはスエーデンの会社の様に見えるが経営は他国が行っている。当然部品調達も株主を無視して行うことは出来ないだろう。私が残念に思うのは嘗ての栄光がブランドの価値を支えてきたはずが、経営思想の違いでその価値を下げてしまったと言う事だ。そういえば昨年の日産はまさにこのような事態を引き起こす寸前だった。

改めて現在の資本主義を眺めてみるとこのような出来事はあちこちで見られた。昨年問題になったUSスチールの話題も深堀するとこのような背景が見えてくる。目先の株価ばかりに目が行くと結局国力の衰退にまで繋がりかねないのである。先日も朝の経済番組で企業の純利益が57兆円を超えたという話題があった。投資家にとってはこれは嬉しいニュースに違いないが、純利益というのは売り上げから人件費や研究費、設備投資をすっかり控除した総額で、このお金の行き先は株主の配当金か社内留保という銀行口座になる。つまりこのお金は日本国内で循環するお金とは言い切れないのである。とはいえ社内留保については会社が万が一の場合に成っても資金を用立てられるようにと言う事で自己資本比率という見方で会社の経営状態を示す指標になる。そしてこの純利益が日本企業では26年連続純増を記録しているという、私はこの流れを変えることが日本再生の道と考え、現在の消費税を上げ、法人税を下げる税制はまさにこの純利益の連続増加を支えてきたのだと思っている。

つまり、日本経済の復活を成し遂げるためには純利益至上主義の経済構造を変える必要がある。その為には自己資本比率を維持する根拠となる万が一のお金の融通を本来の銀行業に戻すことが必要だろう。それにより企業は稼いだ儲けを人件費や設備投資、など日本経済に循環できる流れを作る必要がある。

そこで一句「経済の 流れは涼し 五月晴れ」

ようこそ

Posted by makotoazuma