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続 盾つく虫も好き好き

2026年6月6日ようこそ

2026年 5月19日 欲しがりません勝つまでは

或いは、「贅沢は敵だ」という標語も太平洋戦争における市民の窮乏を象徴しているようで分かり易い。とはいえ太平洋戦争は軍部の暴走により起こった戦争という認識は果たして正しいのだろうか。というのも改憲反対派は軍の保有は戦争に繋がるという認識で固まっていてシビリアンコントロールと云われる、軍人ではない文民の統制が必要とされるのだ。

ちなみにこの標語は軍部が戦争を続けるために市民に押し付けた標語かといえばそうではない。この標語は昭和15年に文民である大政翼賛会という政党と新聞社が結託して市民から募集したものだった。では昭和15年という時代はモノ不足で窮乏生活を強いられる状態だったのかというと日本は日中戦争で連戦連勝を続け、この前年には親日の南京政府が誕生しているので物流が滞ることはなかった。とはいえ重慶に立て篭もる国民党軍とは戦闘が続き、北方ではノモンハンの緊張が高まっていた。そのため、国家総動員法施行により戦争は国家全体の戦いという意識が強められていたのである。つまり、物理的に物資の流通が止まったというよりは、市民生活は総力戦へと意識が変えられていった時代である。何を言いたいかといえば、戦争は軍事人の暴走ではなく、当時もやはり文民である政治家やマスコミがその流れを作ったことは間違いない。

では、戦後明らかに無謀と思われる太平洋戦争に何故突き進んだのかといえば、国民の目には届かない処で歴史は動いていたというしかない。そしてそのことは今も全く変わらないのだはというのが私の思いだ。

というのもこれほど世界中の動きが誰でも手に入る時代でありながら、不条理極まりないことが次々起こっている。例えば現在我々の生活を直撃しているナフサ不足という問題がある。これに対し政府は問題ないとしているが、様々な業界からはナフサ不足の心配が伝えられている。これに対し政府は「目詰まり」が起こっているとの答弁だが、マスコミはこの回答では不満のようだ。それにしても昨年起こったコメ不足といい、世の中ではあまりにも不思議なことがありすぎる。というのも現在巷では、コメ不足どころかコメ価格暴落の心配が囁かれているのだ。政府は何とかこの問題を新米が流通する前に解決したいと頭を悩ましているに違いない。というのも、このままの状態で米の価格が暴落すれば、今度は新米の値段が安値で取引されることになる。今更だが、初めに米が小売りから消えた時点で徹底的にコメの流通を洗い出すべきだっただろう、ところがあの当時の政権には取り付く島もないという混乱ぶりだった。

原油価格はホルムズ海峡封鎖の方を受け、市場は敏感に反応している。

現時点の原油価格

さて現在起こっているナフサ不足も私には全く同じ構造のように思える。つまりナフサが不足すると言う事は、ガソリンも不足することになるのだ。ところが現在日本全国のガソリンスタンドからガソリンが消えたという報告は聞かれない。消えているのはもっぱらナフサ関連の製品だという。このことが有り得ないのはガソリンもナフサも同じ原油から蒸留により精製されるということだ。因みに原油には産出国により,成分の違いがあり様々な特徴がある。とはいえガソリンとナフサは沸点が近いため同じカテゴリーで精製されるので産出国による影響はほとんど受けないのである。ところがこのことについても様々なコメントが世間にらがされている。例えばナフサ不足は、ナフサ価格がガソリン価格より低いため需要が低いのだという説明があった。しかしながらガソリンの値段がナフサより高いのはガソリンの価格に流通コストが載るからだ。つまりガソリンは、ナフサのように精製するコンビナートに運ぶだけでは済まないのである。もし仮にガソリンの需要とナフサの需要が被ってしまった場合、その力関係は市場価格に現れるはずだが、原油価格が高騰していたにもかかわらずナフサ価格はそれに反応していないのである。

不足していると言われるナフサの取引価格は上昇して当然のはずだが今年の3月時点でも市場は反応していない。

因みに現在のナフサの価格は100ドル近辺で推移している。これを視ると仕入れ価格の違いがナフサ不足の原因という説明は無理筋のような気がする。以前私はこのような原油不足は世界的ロックダウンにつながるのではという懸念を示していた。果たしてEUの加盟国スペインでは現在原油不足が原因で市民暴動に発展している。あれほどホルムズ海峡封鎖に毅然とした態度を示していたスペインが皮肉なことである。さらに悪いことは重なるもので、同じ番組でエボラ出血熱の危機についても報道されていたので、このままの状態が続けばいずれコロナ禍に続く被害がヨーロッパ全体を覆てしまうかもしれない。そして現在の日本も類まれな高市総理の政治手腕により原油の確保にめどがついたと云われるが、このようなデマが無責任な識者のコメントとしてまき散らされる。確かにナフサやトルエンなど一般市民が関心を向けることのない世界だが、だからこそこれらの情報を鵜呑みにしてしまうのには危険が伴う。

因みに先ほど見つけた動画では、ナフサは原油とは別に中東から輸入されているという識者のコメントを見つけた。その動画によると、特に現在不足しているものはナフサの中でもトルエンなのだというのであきれてしまった。というのもナフサは沸点がガソリンと近いため同じカテゴリーで精製されている。つまりガソリンとナフサ不足は同時に起こらなければおかしいのである。しかもトルエンとはBTXというカテゴリーで、ベンゼン、トルエン、キシレンは同時に精製されてしまう。マグロの刺身に例えると、トロも中トロも赤身も同時に切り出されるのと同じ理屈だ。そして日本は当たり前にこれらの精製能力を持っているのである。ついでに言うと、ナフサから精製されるBTXは特に揮発性が高いことから精製された状態で長距離のタンカー輸送などは危険すぎる。なので細木数子氏の言葉を借りればこんなことを言う識者は地獄に落とされるかもしれないので心配になる。

話は変わるが、とある国会議員が高市総理は官僚のレクを受けないので総理としてあるまじき態度だと言っていたが、自分の納得いくまで物事を精査する態度こそ、日本の難局を乗り越えられる総理として相応しいと思うのである。

ようこそ

Posted by makotoazuma