続 盾つく虫も好き好き
2026年 6月8日 ネット動画とAI

最近、ネットで猫がダンスする動画を視て複雑な思いになった。というのもその余りの完成度に実写の映像と見紛うばかりなのだ、これでは俳優の出番はなくなるのではないかという恐怖に襲われるほどだ。そればかりではない最近まるで本人が話しているかのような、音声中心の動画が溢れている。初めはサムネの様子から本人が動画配信しているのかと思っていたが、漢字の言い間違えや音節の区切り方など妙なアクセントに違和感を感じていたが、このようなものも恐らくAI技術によるものだと思っている。
ところで、これほど微妙な話が現在国会で大問題になっているらしい。正確にはある政党がこれを大問題にしようと騒ぎ立てているという印象が強い。現在問題になっているのは首相が総裁選で他の候補者を誹謗中傷する動画を流したと言う噂が雑誌に取り上げられ、これについてまたあの党の議員がしたり顔で質問するという、まるでクマ鹿問題の再来かと思ってしまうほどだ。恐らく彼らの辞書には学習能力という言葉は死文化しているのだろう、その割に学歴詐称には口さがないので彼らの求める理想とは一体何なのか考え込んでしまうところだ。
例えば、彼らが大好きな言論の自由については、スパイ防止法や国旗の損壊罪など実際に国益を危うくする事態よりも重要と認識しているらしい。因みにその動画は国会で問題にされなければならないほど個人の人権を傷つける動画だったか。そこを問題にするくらいなら、選挙期間中に起こっていた選挙妨害は憲法違反も甚だしいのだが、何故彼らはこれを問題にしないのか。というのも街頭演説などルールに沿った選挙行為にも関わらず、観衆に交じり大声でこれを妨害し国民の知る権利を阻害している聴衆がいた。私は首相の誹謗中傷動画を一切目にすることはなかったが、このような不法行為の動画はYouTube動画上で溢れかえっていたのである。
しかも仮に総裁選で誹謗中傷動画の配信が事実だったとすれば、彼らはこれを取り締まる法律をつくるべきだと訴えているのだろうか。そうではないとすれば彼らは首相の印象を貶めるためだけに、このような質問を繰り返し貴重な国会質問の時間を浪費させているのだろうか。
と言う事を考えると彼らは自分たちの質問が国家にどのような影響を及ぼすのかまで考えが及んでいないように感じてしまう。そもそも年初早々の衆院解散で突然新政党結成が発表されたが、これには世間どころか政党の所属議員すら驚きを隠せなかったという。しかも、この政党はそれまで互いを批判し合う水と油の関係にあり、とても将来に渡って政策が一致するなど一般人からしても想像することすら困難なのである。と言う事は結局、組織票目当ての野合という印象が拭えないのである。では何故彼らは選挙を目前にして、そんな無茶に及んだのかといえば、それは急激に支持率を減らしていることを彼らは肌身で感じていたからだろう。私はその原因を創ったのが、民意を無視したこのような揚げ足取りの国会質問にあると思っている。
つまり仮に、このようなスキャンダルで首相の引きずり下ろしに成功したとすれば、その後の政権は誰が担いどのような政策を行っていくのかが問題になる。ところがそんなことを問題にするまでもなく、懸命な日本国民は圧倒的な投票という合法行為でその答えを国会に示しているのである。