今日のできごと
2021年 1月28日 埋もれた生活の中に出会いがある
何の出会いかというと、スメタナ作曲 交響詩「わが祖国から」モルダウという曲との出会いです。高校での昼食時間放送部のかけたレコードを、たまたま、聞いていたんです。
校内放送のスピーカですから、こんな大掛かりな音楽に耐えられるはずもないのですが、生徒の好みだったんでしょうか、全校中にこの曲が大音量で流れていました。
案の定スピーカーは耐えきれず、悲鳴を上げていましたが、私はその悲鳴を聞いて感じいっちゃったんですね。丁度秋ごろの季節だったと思います。中庭の白樺に、黄色くいろづいた木の葉が風にそよがれて、真っ青な秋空に向かって力いっぱい手を振っているようでした。
その景色に答えるように、このモルダウという曲が流れて来たんです。異国のまだ見ぬ河と音楽に、私の心はすっかり魅了されていました。本当に日常の何気ない瞬間にもこんなに心を揺さぶる出会いが起こるんですね。「時の流れとわが想い たゆとう流れに きらきらとスラブの誇りも流れゆく行き着くところがわが祖国 その麗しきいにしえの汝の姿よ永遠なれ」by makoto.