思考ラボ
抑止という限界
戦争という最悪のシナリオを、回避するための今考えられる最善の方法が抑止力です。簡単に言えば毒を以て毒を制すの考え方なんですが、両方が毒をもって猜疑心から毒が手放せない状態です。この例えには、違う解釈もあると思いますが、イメージとして捉え易いのでそのまま使います。
理想的には日本国憲法が謳っている相手国の良心を信じて毒を手放すのが理想ですが、現実はそうではないと思います。今のお話は、国同士の話ですが、私がつくづく考えるのは、いじめの世界です。何故にこんな壮絶ないじめが繰り返されるのか、それは、最初の些細な対応から始まり、対応に無抵抗でいると、いじめの思念はどんどん膨らみ集団を形作っていきます。一度思いが集団化すると、とてつもないエネルギーを持ちますので、できればそうなる前の段階で、留めてほしいんです。それには、ハッキリ抵抗する意思を持つことです。そして落ち着いたら和解を申し出ること。その繰り返しです。抵抗するためには自分を肯定するためのエネルギーが必要です。そして攻撃される根拠なんて如何とでも云えることなので、いちいち相手の主張に応じることはありません。それがあなたの個性によって生まれてくることならなおさらです。つまり世の中に正しいなんてものは無いんです。あなたが生きていて今そう感じている、それだけです。
それからもう一つ、あなたの心の中の問題です。それは自分の心が現実に反映されてくるといったことです。もし、自分の人生で、いじめが何度も続いて耐えられないと、お考えの方、ひょっとしてあなたの心の中に、恐れや、憎しみが渦巻いていることはありませんか。もしそうだとすると、あなたがいくら抵抗したとしても、さらに、大きな抵抗が続く場合があります。それは潜在意識と繋がって貴方の意思とは関係なく起こってくるように感じられます。まずは、恐れや、憎しみから意識をそらしてみる、それでも解決できなければ、自分がこれまで傷ついてきたことを、ひとつ、づつ思い出してみる。それは許せることなのかどうなのか向き合ってみてください。
このことは自分の弱みをさらけ出すことになるので、軽々しくネットなどで相談しないようにしてください。世の中には人の弱みに悪意で答える人がいます。気を着けてくださいね。あなたの行動が、うまくいっていれば、いずれ、そのような結果が現実に起こってきます。このような不快な思いも、起こるべくしてなのでしょうが、あなたが望んだことですか、いやなら避けるすべを探しましょう。こんなことはあなたの目的や使命ではありません。それを乗り越えることがあなたの使命です。ハードなイベントもあなたの個性です、見事クリアーしてください。それでは、結局、国も個人も同じ道理で動いているとしか思えません。