思考ラボ
「死にとうない」
一休さん最後の言葉と言われています。一休さんといえば最高位の禅僧であり伝説の人です。こんな方が死の恐怖を乗り越えることが出来なかったのか。
本当のところは今となっては誰にもわかりませんが、禅僧の最高位と言われているので悟りを極めた方であることは間違いないと思います。
ところで悟りにはその深さに段階があると言われていますが、その極地が悟ったことも忘れてしまうほどの境地だそうです。つまり心に湧いてくる思いをしっかり見据えてありのままを受け入れている状態で、しかもまた世間に対しなんら取り繕うこともなく思いのまま言葉を発しておられる、まさに自由自在の境地ではないでしょうか。
お茶目でシニカルな一休さんの書に「諸悪莫作・衆善奉行」という書があります。はてさてこの書にはいったいどんな思いが込められているのでしょう。