思考ラボ
意識が現象を創る
そんなことが出来れば人生イージーモードだ、手のひらを見つめながらお金が湧きだしてくることを想像しようとする人もいないと思う。世の中に起こることには流れが必要だということが沁みついているからだ。仏教の言葉を借りれば因果律と言うらしい。
全ての現象は原因があって結果に流れる。原因が定まらなければ結果も起こらないということだ。つまり、手のひらの上にお金が湧いてくるためには、湧かなければならない仕組みが必要になる。そんな無茶なことを想像するくらいなら、お金が湧いている泉を尋ねたほうが早いというものだ。
つまり、お金も現象ならその因果律に倣い銀行口座でも想像しておけば、なん百兆というお金が湧く大きな川と繋がるかもしれない。けっして手のひらや自分の財布は、その川と繋がっていないのだ。
ところで、意識が現象を創るというテーマから大きく逸れて来たので、この辺でテーマに戻そうと思う。実は昨日投稿した「星のささやき」で触れたコメントの続きを考えていた。
現在話題の量子物理学では観測者によって結果が変わるらしいのだが、この考えは1935年のシュレディンガーの思考実験として有名だ、現在ではこの理論をもとに量子コンピューターなど、すでに実践で使われている理論なのだが改めて聞くと自分の囚われていた現実をひっくり返されるような思いになる。
ただし、これまでこの理論は素粒子の世界を理解するための理論だったが、現在の研究では生物を介した観測実験であったり、2重の観察実験によって観察者の意識が観察結果に影響を与えることも証明されている。この実験は確か日本を代表する企業も参加している実験だ。今回もソースはyahooニュースだったと思うのだが残念ながらいつものように確認していない。
さて、昨日の投稿ではもし実験の観察を複数の人間が行った場合、起こった結果は一体どの観察者の意識なのか分からないということだ、ここからは私の思考実験になるが、このように複数で観察を行った場合問題になるのはそれぞれ観察者が、別々の結果を意識している可能性があるということだ、猫でいえば生きている猫とその反対の状態にある猫を意識している可能性があるということだ。ところが現実世界では結果は必ず一つしか起こらない何故だろうとなる、私が考えた回答は観察者はあくまでも自分一人だということだ。言い換えればあなたが観ている現実というものはあなたの認識がすべてだということだ。
例えば今目の前に連れがいるという人も、周りに家族がいるという人も、そう認識しているのは結局自分の認識でしかない。つまり目の前にいる人も自分と同じように見えている筈だと思っても、それは自分の中での思い込みの世界でしかないのだ。
我々が現実を在るように認識するのは、因果律というアルゴリズムで出来ている思考の積み重ねなのだ。
更に言えば物質とは、観察者が観察するまではあらゆる可能性を含んだまま存在しているために、自分が観察しない限りはその存在すら未確定のままだということで、このような法則によって現象世界が存在しているということは、やはり意識が現象世界を創り出していると言わざるを得ない。ということは意識が自分にとって都合の良い現実に書き換えが出来そうな気がしてくる。
もしそんな方法が見つかったら、ちゃんと報告しますのでお楽しみに。