今日は好日
2022年 5月14日 人生は自分探しの旅
今朝yahooニュースのキンキキッズ堂本剛氏の記事を読んだ、ざらっと斜めに読んだだけだったが何故か頭に残ってしまった。堂本氏は現在自分の表現を追求しているそうだ。正直アイドルとして活躍していたころの印象はあまりよく受け入れることが出来なかった。とくにアイドルの枠から旅立とうという時期は、針金のような眉毛をした不思議な風貌は何かに対する抵抗なのか、思春期の棘のようなものを感じていた。私にとってはこれほど恵まれた環境にあってまだ何が不満なのだろうかという、一頃はやった中二病を憐れむような思いだったが、今日この記事を読んであの頃は自分と葛藤していた真っ最中だったのかと納得できた。
一般人にとってみれば、芸能人は成功者の象徴のように見える。確かに芸能人は自分が欲しいと憧れるものはすでに手にしている存在なのだ。一般的には彼らのようになることが幸せになることなのに、彼の見せる態度は自分の幸せが全く目に入らないようなのだ。
今日の記事から当時彼の抱いていた心境を察すると、その闇が見えて来る。因みに誰が言ったか分からないが、「人生は自分探しの旅だ」という言葉がある。人は物心がついて壁にぶち当たるたびこのような思いが湧いてくる、人生ではこの壁の数が多ければ多いほどこの思いは強くなる。結局、その前で立ち止まることも許されず、またそこに留まって、いくら考えても何も出てこないことに気づかされるのだ。
ところが、彼の場合自分探しの旅はといえば、少年の頃から世間のアイドルとして活躍する彼にとっては、おそらくそれらしい壁に躓く暇も無く通り過ぎてしまったのではないだろうか、言い換えれば、当時の彼には探すべき自分が存在していなかったということだ。人は物事を理解する場合その限界を知ることで物事の全体を理解しようとする。例えば海は何処からどこまでが海なんだろう、という仕切りを知ろうとするわけだ、このように人は自分を捉えようとする時も、やはりこの限界を知りたくなる。
このような思いがアイドルを脱しようとした彼に湧きおこってきたとしたら、そこから初めて彼は自分探しの旅が始まったのではないだろうか、いずれにしろ多くの才能に恵まれた彼にはそう簡単に限界は見えてこないのだと思うが、結局のところ人の限界は早く感じたほうが良いのか感じないほうが良いのか疑問が残る。ということで、いまだ限界を感じない私にとってはその疑問に答える資格がない😝。