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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2022年 6月4日 それでもドラマが好き!

昨日は久しぶりに映画を見て来た。タイトルはハリーポッター ファンタスティック・ビーストだ、日頃、現実世界も幻想だ、ストーリーだと言いながらどっぷり幻想の世界を楽しんできた。

最初は家族サービスの一環と捉えていたが、いつの間にか私もそのドラマに最後までのめり込んでいたのだ。

結局それまで私が持っていたそれまでのハリウッド映画に対するイメージは、すでに過去のもので彼らはその進化を止めてはいなかった。とりわけいままで、抱いていた客におもねるような感じはしなかった。きっと繊細なテーパリングがされてきたのだと思う。

また今回は俳優陣の交代があったようだが、北欧神話から抜け出て来たようなマッツミケルセンのキャラクターには冷酷なカリスマ性を感じることが出来て、むしろこのスーリー設定にはマッチしていたように思った。

さて、ハリウッド映画と言えば何分に1回場面展開があって観客を飽きさせることが無いように、巧妙に台本が作り込まれていることが知られている。そのあざとさが逆にステレオタイプのイメージを持たれる要因とも思っていたが、その辺の作り込みも繊細で違和感がなかった。このように優れた映画を見ていると空想や仮想現実の世界と現実世界との敷居がどんどん無くなってきているように感じる。

いずれこの敷居は完全になくなるようだろう。ということは空想や仮想現実で感じたことも現実世界で感じたことも等価値であるという認識だ。これが我々の未来であるとすれば、現実の世界で物を所有するということに、未来の我々は、どれほどの価値を見いだせるのだろうか。

このようなことから考えると、我々が現実世界で果たすべき何かとは、ただドラマを味わうことでしかないのかもしれない。

この現実世界を創作する作家は、必ず次のドラマを展開させて来る。我々はドラマを見に来ているのだからドラマの展開を嫌がっても仕方がない。更にはそこにどれほど嫌な俳優が登場したとしても、その俳優に感情をかき乱されればされるほど、その俳優は自分の仕事にたいして忠実に情熱を傾ける名優なのかもしれない。