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日々これ切実

2025年8月19日ようこそ

2025年 8月19日 僕らはみんな生きている

朝散歩に出かけると、いつもながらの道でもハッとするほど綺麗な景色に出会うことがある。朝日に浮かぶ建物のどこかシュールなシルエットとあざとく浮かぶ雲、ボンヤリ巨大な太陽が日常とはまるで違う世界のように観察者の意識を揺さぶる。

そして私の素敵な散歩道にはヘンデルとグレーテルの童話宜しく異界へ誘う様々な罠が仕掛けられている。例えば、何気に自分の足元を見るとまるで折り紙でおった手毬のような不思議な形の花が目に飛び込んでくる。この花は、何処に雌しべがあってどれが雄しべなのか、しげしげと眺めても、なかなかその秘密を明かしてはくれない。とうとうそんな私の無知に呆れてしまったのか、大口を開けて笑っているかのような桔梗の紫。

社の陰で咲き誇るき色鮮やかな特定外来種のハンゴンソウ。まさかこんなところにハイビスカスと思ったら芙蓉という葵科の花だった。とにかく朝の散歩道は驚きで満ちている、まるでサッチモの歌う「この素晴らしき世界」の通りだ。因みに出会いは一度きりと言われるが、毎日私は目が覚めるたびにこの出会いと別れを繰り返している。だからといってこの繰り返しに何の意味があるのか私には分からないが、日々この出会いと別れに私の心は揺さぶられ、そして喜び傷ついている。そういえば、先日朝ドラを見て思い出したが、はじめて「僕らはみんな生きている」という歌を聞いた時、子供ながらにも何故か不思議な温かさに包まれてくる感じがした。きっとこの歌は作者の熱い思いが自然と溢れ出してくる歌なんだろうな。

ようこそ

Posted by makotoazuma