今日は好日
2022年 6月13日 これからどうなる公募展
昨晩、秋に開催予定の赤光社美術展から手伝いの依頼があった。もちろん引き受けるつもりではいたが、引き受けるにはそれなりの覚悟がいる。とは言えこれまで世話になりっぱなしで少々心苦しく思っていたので、少しはお役に立てれば私の気持ちもやすまると思っている。
ところで、最近はこの公募展の在り方が、ずいぶん変わってきているように聞いている。中でも一番悩ましいのが高齢化だこのことは国全体のことにもかかわるのだが、こんな地方の公募展でも行く末が危ぶまれるほどの問題になっている。
また今日において、そもそもの公募展の存在意義まで問われようとしているのだ。
この赤光社美術展は今年98回を迎え、北海道美術の地方展では、先駆けとなった公募展なのだが、昨今その運営に、これらの暗い影が忍び寄っているようだ。何しろ若手がほとんど育っていないという厳しい現実だ。一頃は絵画を志す人にとって公募展は一つのステイタスだった。その会には実際、絵画を生業とする作家がいて憧れの存在だったが、現在はそのような作家がいる環境ではない。
所詮手慰みの会になってしまっては、この世界に自分の将来を掛けようなどと言う若者が、いなくなるのは無理が無いことだと思う。人ごとのように語ってしまったが、私の作品もそんな厳しい視線にさらされているのだ。