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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2022年 6月25日 無用の用

昨晩TV番組がきっかけで妻と口論になりそうになった。「人の鼻の下に溝があるのは何故かわかる、それは鼻の一部だからなんだって。」それを聞いた私は何を言っているのかという気持ちになり「そんなことはないよ」と強めに返した。「テレビで言ってるよ」

そんなはずはない、こっちは毎日ウサギが咀嚼するところを動画で見てるんだとも言えず、「鼻の機能は鼻の穴の奥にあるんだ」とかなんとか、ちょっとむきになってしまった。たしかに人間の鼻の下にある溝は私も気になっていたのだが、ある程度自分なりの答えは持っていた、生物の発生は細胞分裂が線対象に起こるようにして行われる。単純な生き物ほどその原理は当てはまるのだが、時々その形跡が溝として認められるのは何も鼻の下だけのことにとどまらない。

鼻のてっぺんやあごの下に筋がある人は、わりと多く見かけられるのではないだろうか。むしろなぜある種の哺乳類は、三ツ口と言われるように上唇が分かれているのか、このことについては先ほどのウサギの動画から自分なりの答えを得ていたので、急に反応してしまったのだと思う。

ウサギの動画では前足を補うように分かれた上唇を使って、自分の顔ほどもあるレタスを受け止めていた。またげっ歯類のように極端に長い前歯を持っていれば、左右に分かれた上唇の方が都合がいいのかもしれない。つまり無いことに意味が有るというのは老荘の無用の用に繋がることなのだ。

私はこれをきっかけに象の鼻の下や馬牛の鼻の下をネットで見比べてみた。哺乳類の進化と鼻の下について誰か答えを知る人はいないのだろうか、私の好奇心は尽きないのだが、これこそ無用と言われそうだ。