今日は好日
2022年 7月14日 希望
いよいよ公募展の準備が始まった。いつもに比べるとかなりゆっくりなペースなのだが、最近はあまり焦ることも無くなってしまった。どのみち自己満足の世界のことなのだが、会場では入場料を頂くことなので、それなりのプライドは失ってはいけないことだと思っている。
ところで製作の方は、絵具を置いて2日目になる。もちろんこれまで通り全くのノープランだ。かっこをつけているわけではない、私の場合はせっかくの段取りに費やした時間や絵具が無駄になってしまう。そればかりではなく変なところにこだわりが出来ると、手が止まってしまって、そのまま強引に政策を進めると自分でも鑑賞に堪えないという作品になってしまう。
このような醜態を繰り返し私が学んだものは、自分の作為を手放すことだ。私は絵の制作者と言うよりは、私の絵の第一号の感傷者のように感じている。なので絵具が付きだしたこのあたりが、製作途中では一番希望を見出すことが出来る時期だと言える。
私は毎度のことのように、描き始めの製作途中の絵を傑作だと思い込んでしまうのだが、完成が近づくにつれ、傑作と言われる作品を見失ってしまう、もういい加減目を覚ませと言われそうだが、希望的妄想が私の生きがいだ。
先が見通せないことは心細いことだが、だからこそ先へ進んで未知なるものに触れてみたいという欲望が湧いてくる。