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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2022年 8月5日 函館港まつり花火大会

昨晩は3年ぶりの花火大会があった、函館の花火大会はこのほかにも多くあるのだが、函館港まつりに開催される花火大会が最も規模が大きい。打ち上げ場所は函館湾に浮かぶ緑の島から打ち上げられるので、湾を囲む一帯が花火のビュースポットになっている。

ところで、昨日の天気は晴れて風が少々強かった、実はこの風は花火を見るにはとても都合がいいのだ。花火は打ち上げられると火薬に発火して火花と同時に煙も出してしまう。そしてこの煙は風が無ければ滞留して視界を遮ってしまうのだ。実際私も過去に何度か体験している。ひどいときには煙が霧のようにあたりに立ちこめ、期待の大玉ほど煙に遮られ花火が見えないという悲劇になる。

そのため、少々の風は綺麗な花火を見物のためにはありがたいのだ。

昨晩はそんな天気にも恵まれ、私は花火が打ち上げられる緑の島の目の前に陣取っていた。こうすると花火は大きいものほど頭上で炸裂するように見え、その時響く重低音は心に溜まった澱も吹き飛ばしてくれるのだ。そんな期待の花火大会だったが、途中で少々風向きが変わってしまった、なんと風は私の方に向かって吹き始めていたのだ。

初めは火薬の匂いがあたりに立ち込め、やがて花火が炸裂するたびに、あたりでパラパラと音がした。そのうち顔を熱いものがかすめた。驚いて足元を観るとダンボールの切れ端のようなものが、あたりに散らばっていた。

それは花火の燃えさしだった。最初はギョッとしたが、そのために場所を移そうとは思わなかった。それほど花火は美しかったのだ。そこで一句

「乱れ咲く 花火は消えて 肩に落つ」