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今日は好日

2022年12月3日gallery,今日のできごと日々のブログ

2022年 8月7日 第015回 2日目のはこだて民族芸術祭

昨日はバンドゥーラ奏者カテリーナさんのステージから聞くことが出来た。写真は彼女のオリジナル曲平和の空が入ったCDだ。カテリーナさんが抱えるバンドゥーラは65本の弦が貼られている。その弦には、ピアノのように一本の弦に一つの音程がきまっていて7つのペダルで半音を調節するらしい、この小さな楽器で5オクターブの音が出るそうだ。そのせいで重量は8Kgにもなるのだが、その楽器を彼女は指でつまんでひっくり返していた。

CDには平和の空という曲をいろんなアレンジで載せている、このCDはウクライナ支援のためだけに用意されたものらしい1,000円以上の寄付で、サインを入れて配られていた。それにしても彼女の歌声や演奏はどこまでも透明な印象を受けるこの正確で透明な理想の音楽こそ、西洋音楽の理想そのもののように感じている。

ところがこのような感性は国によっても個人の好みによっても様々らしい。これが正解ということが当てはまらないのだ。

そのことを強く印象付けるのもこの芸術祭の魅力だ。そんな芸術祭には我が道を行く個性的なアーティストが多く参加している。昨日は、大阪のチョイスちゃんの演奏に熱いものを感じてひきつけられてしまった。とはいっても演奏家が自分の喉をアルコールで潤しながらの登場で社会的規範からするとどうなのかと言われそうだが、私は彼らの表現には丸裸の日常に目を向ける暖かい視線を感じている。そしてその演奏からは聴衆を愉しませたいという彼らの熱い思いが伝わってくるからだ。

そんな思いに感じっていたのは、札幌の奥山漂流歌劇団だった。彼らにとって芸術祭は初めての参加らしいが、若い人がおっちゃん、おばちゃん芸術と通じ合えるのは楽しいことだ。そのことを繋ぐ思いとは、人を愉しませたいという思い、そしてその思いを受け入れて声援を送る人達、ライブにはそんな熱い交流が生まれる。これはお金の損得では測れない不思議な世界だ、私はこの思いがきっと世界の未来を明るくするものだと思っている。

ところで、昨晩は娘も芸術祭に参加してグッズを買いあさっていた、その中にあらびきチョイスちゃんのCDが入っていたのだが、私はいま娘の未来に一抹の不安をおぼえている。