今日は好日
2022年 10月2日 秋の訪れ
何気なく外を歩くと秋を思わせる様々な花が咲いていた。これまでほとんど花に気を止めることが無かった私はまったく花の名前を言い当てることが出来ない。あとで、ゆっくり名前を調べようと思いながら、とにかくシャッターを切っていた。
ところが、家から100メートルも進まないうちに、つぎつぎいろんな花に出くわすので、これでは散歩どころではないと思い、目を瞑って先を急いだ。先ほど何気にと書いたが、実は気になっていた場所が一つあった。それはスサノオノミコトを祀る船玉神社だ。先日天照大御神を祀る山上大神宮を参拝したので、早めに、こちらにもご挨拶したいと思っていたところだった。
ところで、こちらは船玉神社の本殿の隣に祀られている、出雲神社、弥彦神社だ。伊勢神宮に祀られる天照大御神は太平洋側、こちらはいずれも日本海に沿って祀られているので、伊勢神宮と出雲大社の関係は興味深い。
さて、お参りを無事済ませて帰途についたが、秋の花のことで、最近ずっと気になっていることがあった。それは秋の七草のひとつ萩という花が、どのような咲き方をするのか、実際に目にしたいと思っていたのだ。ところがその花はどこに行けば目にすることができるのか私には見当がつかないでいたのだ。というのも私はこのブログに独立自尊奥の細道と称して私の勝手な俳句の解釈を載せている。それは学術的な解釈ではなく自分の納得のためにやっていることなので、まったくとんでもない解釈を興味本位で記事にしているのだが、近頃の記事で萩という花が大きなキーワードになっているのだ。例えば下記の句のようにかなりの頻度で、この花が登場するのだ。
しほらしき名や小松吹く萩ススキ(芭蕉) ゆきゆきて倒れ伏すとも萩の原(曾良)
ところが偶然住宅の軒に咲く萩の花を見つけてしまった。まさに天佑神助というしかない。
この一見素朴にも見える花を万葉の歌人山上憶良はこよなく愛した。そのことは歌の世界ばかりではなく、当時の常識だったのかもしれない。昔から日本人の心は柔らかくて艶ぽいのだ。
しおらしき花を避けるや秋の風