今日は好日
2022年 10月10日 嫌悪感
私は今日初めてミソジニーという言葉を知った、その切っ掛けはマリリンモンローをテーマにした映画が炎上しているという記事を読んだためだ。それは西部劇やなどにに出てくる女嫌いなどという簡単なものではない。明らかな精神的拒否反応から起こる攻撃的衝動なのだ。いわゆるトラウマから起こる無意識の行動だと思うが、周りからすると穏やかではない。なぜそこまでという考えになってしまうからだ。
とはいえ、このような衝動は古代から認識されていた可能性がある、西洋では魔女狩りという悲しい歴史があったようだが、おそらくこのような精神的拒否反応と排他的な集団意識が結びついた結果ではないかと思う。
ではこの性的な嫌悪感は特殊なトラウマを抱えてしまった人間だけにおこるものかと考えると、人間誰しもが心に抱えているものではないだろうか。だからこそ公然猥褻など性的な表現はいまだに攻撃の的とされる。それが芸術的表現だとしてもなかなか受け入れられるものではない。囚われからの解放などといってもバイオレンスよりもさらに受け入れがたいところは、その深さに底知れないものを感じる。このような行き場のない感情を西洋では原罪と表現している。
わたしは性と死は表裏一体の恐怖を我々に呼び起こすのではないかと考えたことがある。ところが茶の間でサスペンスを見ても性的描写にはストップがかかる。ありのまま生きるのも簡単ではないのだ。