今日は好日
2022年 2月4日 銭湯デビューを飾った銭湯が消えた
幾つの時か分かりませんが、母親に連れらていった家の近くの銭湯がなくなりました。もうとっくの前から営業していなかったんですが、今日見ると更地になっていました。
いまでも思い出すのはセルロイドの石鹸箱に石鹸が入ったままタオルをかぶせて、その上から息を吹きかけると石鹸の泡が溢れてきます。子供ながらにそんなことが楽しかった思い出です。あの頃はシャンプーではなく石鹸で頭を洗っていたように思います。それが目に染みてあまりの痛さにギャアギャア泣きわめいていたような気がします。
物心ついたころにはうっかり一人で湯船に入り足が届かなくて溺れそうになった記憶もあります。あの頃は家族一緒に銭湯へ行っていたのか、男湯の親父のところから女湯の母のところへ仕切り戸から行ったり来たりしていました。これからそんな記憶を懐かしむ人も少なくなるのだと思いますが、これも今となっては体験したくても体験できない貴重な経験です。今ちょうど神田川というフォークソングが頭に浮かんできました。