G-BN130W2PGN

お問い合わせ先

mail@makotoazuma.com

 

今日は好日Vol.2

2024年1月5日gallery,ようこそ,自作俳句絵画 無意識

2023年 1月22日 一座建立

建築の言葉ではなく、お茶の世界で使われる言葉だそうだ。頭を下げる角度からお礼の言葉までが、すべて決まっているはずのお茶会を表しているそうだ。 言葉だけを聞くととてもクリエイティブな印象を受けるが、お茶の世界ではすべての動作に決まりがあって、新たに生み出されるものなど一切ないように思える。そのような窮屈極まりない世界を表現するために建築物に用いる建立という言葉が使われているのだ。不思議に思って調べてみると、この漢字には2つの読み方があるのだそうだ。つまり建築を示す場合は「けんりつ」と読ませ、「こんりゅう」と読む場合は宗教的な寺院などに用いられ、建築以外にも心に起こる出来事を指すことがあるそうなのである。 一般的に寺院に使われる建立は建築物が出来上がったというよりは、その場所での布教活動にも及ぶ意味もあるそうなのだ。 なるほどと思うが、茶事と布教はどう関わるかといえば、茶事は大徳寺の開祖大燈国師によって広められたそうなので確かに禅の世界との繋がりがうかがえる。とはいえそれはお茶の世界の始まりについてのことで、やはり日常の茶事にまでに建立という言葉が使われることに不思議な感覚を覚えるのだ。 言葉では何も伝えられることのないお茶の世界で、その茶事が開かれるたびに何かが創り上げられるように表現されている。 私は以前一陽来復というテーマの記事で茶会で生まれる心の動きがお茶の世界に込められたテーマではないかと述べたが、この一座建立という言葉からも抑制された動作から立ち現れる新鮮な心の動きを表現しているではないだろうか。とはいえ私はあの設えやお道具などの価値をすぐにお金の額に変換してしまう、路地を造って庭石を置いてそれから着物を揃えるとなると、いったいどれほどの資金がいるのか、残念ながら私にはメタバースが限界だとおもう。