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令和 あくび指南

2024年6月16日gallery,ようこそ

2024年 6月9日 字を書くのはちょっと

字を書くのを苦手とする方は意外と多いのではないだろうか、私も子供の頃からいまだに字は苦手に思っている。この思いから早く脱したいものだと思い意を決して、書道に取り組んでみたものの字を書くのは、思いのほか手ごわい。

そもそも字をきれいに成りたければ、現代人であればそれなりの筆記用具を選択するべきだった。要するに字をきれいに見せたければ、使う頻度を考えてボールペン習字から始めるべきだったのかもしれない。やはり物事を始めるときはその動機を第一に考えるべきだということを最近とりわけ感じるようになった。

というのも、先日放送された大河ドラマで枕草子の書き始めのシーンが放送されていた。その時の美しさに私は息をのむ思いだった。そのシーンは、御簾の向こうから清少納言が枕草子の初段を傷心の定子にそっと差し入れるシーンだ。このシーンでは確かBGMさえなかったと思っているのだが、この無言の演出は枕草子に込めた清少納言の思いと厳かで聡明な清少納言の才能を同時に票毛しているようだった。というのも時々枕草子に出てくるあれほど下世話で辛辣な表現も、世間とは隔絶された定子の境遇を思えば、このような一見行き過ぎに感じる表現も、清少納言の意地の悪さが表れていると解釈するよりも、枕草子は定子の憂さ晴らしを目的として書かれた随筆と解釈すれば、あの表現にも納得がいくのである。

それにしても、今回の大河でも字にまつわる演出がふんだんに登場してくる。字を書く演出といえば鎌倉殿の13人に登場する上総広常を演じた佐藤浩市氏が字を書くことに苦労していたシーンが思い浮かぶのだが、今回は三十六歌仙でもある清少納言、紫式部の役柄ともなれば、俳優へのプレッシャーは相当なものだと推察される。しかもその演出に字を書く手元を写しながら、カメラの引きで顔まで入れるという俳優にとってはこれまた地獄のような演出がふんだんに使われている。そのたびに俳優は当たり前のようにその役を演じてゆくのだ。これまで私が使った半紙と時間を考えれば、役が決まって練習したとはいえこなしていけるのだから羨ましいかぎりだ。

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Posted by makotoazuma