令和 あくび指南
２０２５年 １月２９日 経済のあしたのジョー
今朝ほど経済アナリストの森永卓郎氏の訃報が流された。森永氏といえば、一般人にはあまり馴染みのない経済のお話しを庶民目線で分かり易く解説され、多くの方々から支持されていた。最近闘病の為にやつれた姿は痛々しかったが、そこから発せられる言葉の気迫は凄まじく、まるで異界とでも通じているかのごとき気迫を感じていた。因みに氏の経歴を見ると超エリートそのもので、一般人からすれば雲の上の暮らし向きであっても不思議ではないだろう。ところが、その著作物から感じる視線は時に地球外から俯瞰する視線であったり、ある時は地べたを這うような低い目線から経済を語っている。しかも最近では死期を感じてなのか、舌鋒の鋭さは容赦がない。中でも財務真理教などの造語はネット界隈を賑わし社会的トレンドになっていた。
ご子息の森永康平氏によると亡くなる前日までラジオ番組の生放送に出演されていたという。まさに人生を白い灰になるまで燃焼させた、我らがヒーローあしたのジョーだ。
ヒーローに対し追悼の一句「永き日に 生き切る始末の 遺言かな」