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春望録

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2025年 3月14日 馬脚を現す

今朝の経済番組ではドイツのVW社が海外移転した後地に戦車の名門ラインメタル社がそこに入るそうだ。昨日も悪魔の手口などと言うどぎついタイトルを使ってしまったが、これを聞くとこの表現もあながち大袈裟な表現ではなかったように感じる。というのもウクライナ戦争が始まる前のEUでは軍事産業は斜陽産業と解されるほどヨーロッパは平和だった。ところが、今のドイツでは戦車の需要が民生品の自動車にとって代わろうという激変ぶりだ。ではヨーロッパのどこの国民がそれほど戦車を熱望しているのか。恐らくそんなことを考えるのは政府を動かすことの出来る一握りの政治家や企業に過ぎない。というのもこれにより利益にありつけるのは彼ら以外にないからだ。それにしても、国民はこれほどの茶番に付き合わされ挙句に自分の命も差し出さなければならないとはお気の毒と言うしかない。

とはいえ、今のところ人類はすべての希望を失ったわけではない。現実としてこのような狂気に対し多くの国民が否定的立場で正しい選択をしているからだ。残念ながら先のアメリカの大統領選で席を失った大統領は有効期限まで最大限の悪事を続けていたので。たとい彼らのお先が見えていても、彼らの国民が痛い目に遭わされる可能性は残っている。今回更に恐ろしいことに、とうとう彼らは核兵器にまで手を伸ばそうとしているのだ。つまり彼らは人類すべてを滅ぼすことになったとしてもこの戦争を続けようという魂胆らしい。因みに私にはこのような核兵器で平和が保たれるという理屈がどうしても理解できない。というのも実際、人類に対し核兵器が使われてからすでに80年の時が経ち、しかもその間には核兵器を保有する国が世界中でどんどん増えていった。ところが、その間にも世界中で戦争が絶えることは気配すらなかったのだ。つまり核兵器が戦争の抑止力になるというのは戦争抑止の根拠にはならないのだ。結局核兵器があろうがなかろうが、これまで戦争は手を変え品を変え絶えず起こってきた。これを可能としてきた絡繰りがいわゆる代理戦争というものだろう。因みにトランプ大統領が誕生するまでウクライナ戦争は、巷ではアメリカ、ロシアの代理戦争と言われていたのだ。

しかもこれに続いて起こったイスラエル戦争は、もはや国同士の戦いですらなかった。つまり国家とそこに内在する武装組織というマトリョシカ構造の衝突という複雑さで、こうなると誰が敵なのか見分けることすら困難で、核兵器の抑止効果を期待するどころではなかったからだ。つまりこれに対処できる方法があるとすれば、普段からこのような武装組織が国に蔓延らないよう警戒するしかない。だとすればこのような事態に対応できるのは特殊な訓練を受けた地上部隊しかないはずだ。さてこれに対する国防予算は充分対処できる予算となっているだろうか、とはいえいまだ移民万歳の方針を顧みない政府に聞くまでもない話なのである。結局武器の性能には詳しくても、それをどのように利用するかまでは頭が回っていないようだ。

それにしてもこのような常識が通じない指導者に核兵器のボタンなど恐ろしくて預けられるものではない。因みに2003年に起こったイラク戦争では、イラクは大量破壊兵器の濡れ衣を着せられ国中悲惨な目にあわされてしまった。結局イラクはそのような物をどこにも保有していなかったのだ。もしあの時、実際にウラン濃縮工場でも見つかればどうだっただろうか、今頃、あの戦争は正しい戦いだったという根拠にされていたに違いない。このように安易に核兵器を持つことは、日本の誇りある歴史に対し取り返しのつかない汚点を残すことになる。

だいぶ話がずれてしまったが、結局悪魔のようなことを考える人達はどこかで必ず馬脚を現すものだ。このような指導者に付き合わされる国民は不幸としか言いようがないが、これを選ぶ肝心の選挙公約から政治家の発言が180度変わってしまえば、たとい民主主義の選挙で選ばれたと言えども意味がない。だとすれば政治家にはやはり公約に対する責任はあって然るべきではないだろうか。

結局、政治家を選ぶ基準を国民がしっかりと持っていなければこのような悲劇は今後も繰り返されるに違いない。ではこのような事態に対し国民はどのような基準で政治家を選ぶべきだろうか。そのヒントは政治家が自分の示すビジョンに対し核心を持っているかどうかに掛かっている。つまりこのような自分のビジョンに核心を持っていない政治家が国の表舞台に立てば、時流によって政治家の意見は常に日和ってしまうことになる。とはいえたとい風見鶏と揶揄される政治家であっても、それがまともに機能する風見鶏であれば国民にとってそれは有益な資質になる。ところが、今どきの風見鶏は風が吹く方向とは逆の方向を示しだすので、これでは国民にとって風見鶏の値打ちすらないことになる。

因みに昔から隣の芝生は青く見えると言うが、読売オンラインに「プーチン大統領停戦案に注文」という記事があった。そこにはプーチン大統領は、この戦争が始まったそもそもの原因となるウクライナのNATO加盟につて、どんな条件を出されても認められないとの声明を出したそうだ。

私は西側の人間だが、この指導者は侵攻開始前から話が全くぶれていないのだ。つまりこういう指導者であれば、やはり国民の支持を得るのも当然といえるだろう。日本国民もとうとう今の政治に不満を募らせているようだが、今度こそ自分のビジョンに核心を持たない政治家は選んではいけない。

 

 

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Posted by makotoazuma