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春望録

2025年3月9日gallery,ようこそ

2025年 2月6日 贖罪

昨日アメリカがイスラエルのガザ地区を所有するという驚きのニュースを聞いた。この衝撃は、これまで私の頭にこびり付く常識というものを全て覆えしてしまうことになった。というのも私はこのことを理解する前に、世の中のあらゆる美談は所詮フアンタジーの世界にすぎないと思いこんできたからだ。つまりこのニュースは80年に渡る誰にも解決の出来ない戦争という現実があり、そんなところに自ら飛び込むことは私の常識にはなかった。結局そんなことをしてまでトランプ政権は一体何を得ようとしているのか全く理解出来なかったのだ。確かにガザ地区の近くには海洋油田があり、地中海と繋がるスエズ運河も目と鼻の先にある。だからと言ってこれから政権基盤を確固としたものに創り上げなければならない政権にとってこのことは、逆に引き返しの出来ないリスクにならないだろうか。

そんなことを考えていると、昔読んだ三浦綾子氏の塩狩峠という小説が頭に浮かんできた。この小説は、北海道の和寒町で実際に起こった鉄道事故を基に書かれた小説だ。小説の主人公は20代で鉄道会社に勤務しキリスト教の信者となった。その縁で婚約を決めたばかりのその日に悲惨な鉄道事故に遭遇してしまったのだ。この時主人公は脱線しそうな客車を止めるため、自らその下敷きとなりこの事故を防いだ。本当に悲しいエピソードなのだが、つまり私はアメリカが自らこの戦争の下敷きとなって、この戦争を止めようとしているのではないかと思ったのだ。そうだとすればアメリカはこれまでの贖罪を、このことによって果たそうとしているのではないだろうか。因みにその木がどんな木かを知るためには、その木がどんな実をつけるか見れば良いという聖書の言葉がある。つまりこのことは人類の罪である戦争への贖罪であり、偉大な魂によってもたらされる黄金の果実のようではないだろうか。

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Posted by makotoazuma