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今昔問答

2025年5月7日ようこそブログ

2025年 5月7日 激動のモータリゼーション

昔はあまり考えられなかったことだが、政治のあり様によって、これまで国の経済を牽引してきた自動車メーカーが、経営の窮地に立たされる時代になってしまった。これが私だけの妄想ならいいのだが、今のところ、この妄想を止める情報は伝わってこない。具体的にドイツの自動車メーカーといえば、世界のモータリゼーションを牽引してきた高級車の代名詞メルセデスベンツやアウディ、また庶民の車として普及したフォルクスワーゲンなど、これまでガソリンエンジンと共に隆盛を極めてきた自動車メーカーが軒並みEV化に舵を切り、その結果、売っても売っても利益が上がらないという経営難に陥っている。それに代わって幅を利かせているのがNATOを支える巨大な大砲屋さんだ。これで何が脱酸素なのか分からないが、彼らはこんなことをまじめに取り組んでいる。しかも彼らの司法は、彼らの国で最も民意を集める政党を右翼過激派と指定して司法の監視を強めるのだという。

つまり、彼らの行動は移民反対という民意を過去の悲劇とすり替え、一方的な言論弾圧を行っているようにしか見えない。結局彼らの正義はドイツ国民にあるのではなく、それ以外に存在すると言う事を証明したことになる。つまり彼らの正義は国民の選挙によらない所に存在しているのだろう。

とはいえ、このことにより、ドイツでこれから何が起こるかを想像すると、これまで通り脱炭素の流れは止まらないはずだ。そしてEUでこのままEV化が推し進められれば、世界の原油はダブつき価格はさらに低下するに違いない。因みに石油といえば、その使い道は、自動車の燃料ばかりではない。例えばガソリンや軽油の他にナフサと言われるポリエチレンやプラスチックの原料も含まれている。そればかりか、道路に使うアスファルトはほぼ石油精製の過程で作られるのだ。つまりガソリン燃料を使わないのはいいとして、これらの副産物は国民生活にはどおしても必要になるものだ。だとすれば石油を直接自国で輸入するより、国外で石油を精製し製品だけを輸入する方法が最も効率的になるだろう。そうなればドイツではこれらに関連する製造業がこれからも打撃を受け続けることにならないだろうか。

これに伴い余ったガソリン、軽油などの燃料はますます価格低下がみられるに違いない。だとすれば世界中で燃料コストの安いガソリン車は需要がさらに高まる可能性がある。この点日本の自動車市場は未だにガソリン車が主流で、日本のメーカーもこの需要にこたえる環境が整っている。つまりこの先まだまだ日本の自動車メーカーはレシプロエンジンの恩恵を受けることが出来るはずなのだ。とはいえこのような民意を無視する政治環境は、日本にもやはり存在しており、そのため日本の貴重な産業を護るためにも、こちらの環境整備には躊躇なく取り組むべきだろう。

さて脱炭素の必要性として彼らが掲げる異常気象なのだが、これまでの人類科学は、これについて全く取り組んでいなかった訳ではないだろう。恐らくこれについてもこれまで様々な技術革新があったはずだ。とはいえ、何故炭素だけがことさら環境破壊のレッテルを貼られなければならないのか、素人目にも行き過ぎた取り組みのように感じてならない。というのも、そもそも生命は炭素原子なくして生まれることはなかったはずで、仮に二酸化炭素の増加により温暖化が見られたにしても、普段の何百倍も炭素を輩出する戦争を止めることの方が、何より地球環境を守ることに繋がるはずだ。これほど矛盾を抱えた彼らのポリシーに幸せな人類を想像することは出来ない。

 

 

 

 

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Posted by makotoazuma