今昔問答
2025年 6月7日 また同じ轍を踏むのか
先の参院選は約5,600万人が投票場に出向き投票を行った。この結果が現政権に対する国民の思いなのだが、国民の期待がそのまま議席数に現れているかといえばそうとは言えないだろう。というのもこの選挙では、現政権に反対する有権者の票は、この時自民党から一気に離れ、その数は推計で500万票に上ったという。ところがこの票の受け皿となるはずの政党が対応できずに候補者の擁立が間に合わず、この票の一部が国民の思いとは別の政党に流れたと噂されている。結局このような結果を招いたのは、この政党や支持者が選挙戦全体のビジョンが持てなかったことに大きな原因があるだろう。対する与党は予想どおり惨敗はしたものの、このことは想定内の出来事ではなかったのかと疑ってしまう。そうでなければどのような理由があったにしろ、選挙目前で候補者の党籍を剝奪したり、公認の取り消しなどと言う事は有り得ないのだ。当たり前だが議員にはそれを推してきた支持者が必ずいて、このような仕打ちは議員ばかりでなく、その支持者にも向くことになるからだ。つまり選挙前にもかかわらず、こんなことをすれば民意はますます離れることは分かり切っていたはずだ。
つまり、この政権は選挙前から自分の党の議席を減らして、野党と手を組むことを前提に選挙に臨んだのではないかと思われる。とはいえこのような動きは以外でも何でもなく、EU各国でもこのようなありさまなのだ。というのも一番人気を集める保守系政党は極右政党のレッテルを貼られ、それはナチスと同じことを意味する。それどころか、司法からは党首が選挙権を剥奪されるなど、とんでもないことが現実社会で起こっている。これもアメリカ大統領選の混乱と同じ事態なのだが、その結果は国民の願いとは真逆の方向に彼らは向わされてしまう。このことが現在ウクライナ戦争が終結しない要因になっているのだが、このことに国民はなす術がない。
何を言いたいかといえば、現在のように日本の保守系政党がそれぞれ潰し合い、折角の民意を無駄にしているのではないかという思いが最近特に強くなっている。これに対して対抗馬は水面下でこれに対する布石を着実に打っているに違いない。要するに保守系政党はいい加減身内同士の諍いを止めて保守系統一戦線でも曳かない限り、前回と同じ轍を踏むことになる。そうなれば今度こそ反グローバリズム勢力の終焉にもなりかねないのだ。ではこれを回避するための勝利条件といえば政権を奪還することより他ない。そのためには政権交代を急ぎトランプ政権と協調路線を歩める政府の樹立がどおしても必要になる。その政治を託せるのが自民党の高市議員だと考えている。というのもあれほどトランプ大統領が日本との会談で安倍晋三に拘るのも、その政治を引き継ぐまともな代表との交渉を望んでいるからだろう。
これを蔑ろにして反グローバリズムをいくら叫んでみても、反グローバリズムへの道筋は誰も描くことが出来ないはずだ。つまりこのままトランプ革命が失敗に終われば、誰がこれほど恐ろしい挑戦を引き継ぐことが出来るのか、そう考えれば日本がトランプ革命の成功に協力することこそ反グローバリズムの成功に繋がるといえる。要するに反グローバリズム政党によって日本の政権獲得が出来なければ、このような反グローバル勢力はこの先消滅の憂き目にあうだろう。そうならない為にも保守系政党は共闘して選挙対応に当たる必要があるのだ。つまり全国の選挙区ごとに対策を検討し議席の過半数を獲得する必要があるのだ。つまりこれが保守系勢力が生き残るための条件になる。さてここで保守としての大きな括りは何かといえば、トランプ政権とのマッチングで言えば移民政策の反対と国家主権の獲得にある。移民政策が問題にされるのはこれを推進してきたすべての国が治安の悪化に苦しみ、自国文化に対する保護やそれを支える地域社会の機能が破壊されてしまっていることにある。また主権の獲得とは主権の実効性を担保するための国軍の保持について理解することだ。このことは世界が共有している常識なので、この視点が欠如したままで、まともな外交は望めない。
つまり反グローバリズムというのは、日本が国家として独自の文化を守っていくことに他ならない。もしこれに敗れることがあれば、この先、日本が自立できる可能性は完全に失われ、日本の主権を望む勢力もこれにより消滅の憂き目にあう。そういえば、このブログも最近急に読者が減ってきたので、このような弾圧は、もうすでに始まっているのかもしれない。