今昔問答
2025年 6月15日 見えない戦い
戦いといえば、現代ではミサイルやドーローンなどが町を破壊し合う光景が目に浮かぶ。ところが、世の中には表には出てこない更に深刻な戦いがあって、この勝敗によっては経済の全てを他国に握られてしまうことになる。それがお金にまつわる戦いなのだ。例えばアフリカの貧しい国は、いつまでたっても何故豊かにならないのかといえば、彼らは未だに自国で通貨を発行できない国があるのだ。これにより彼らは働けど働けど、彼らが手に出来るのは兵器のみという悲惨な状況になっている。
因みに日本は日銀の発行する日本銀行券を用いて経済をまわしている。政府が直接発行する硬貨は日本の金融機関により手数料を課せられ、だんだん肩身の狭い所に追いやられてしまった。ところで現在はこのようなリアルな硬貨の他にも暗号通貨または、仮想通貨(ビットコイン等)がその存在感を強めている。そしてあまり目立たないこの市場で今現在も厳しいシェア争いが起こっているのだ。
それが、中央銀行IMFの勧めるCBDCという仮想通貨とトランプ大統領肝いりのUSDCという仮想通貨だ。なぜこれが戦いになるのかといえば、この世界で急激にシェアを伸ばしているのが人民元なのだ。因みにこの世界で人民元がどれだけのシェアを持つかといえば、CBDCの中ではなんと人民元がトップに君臨していて、しかもますますその勢いを強めている。このような状態なのでトランプ大統領はFRBの動向が気が気でならない。ということは、この辺の所も踏まえて日米関税交渉が持たれていればと思うが、現状の交渉役はまるでピンポン玉のように扱われている。
このような状況で近じか参院選の前哨戦となる都議選が行われる。恐らく今の政府もこの成り行きを見守っているところだろう。というのもここで政府与党が圧勝できれば、現政権は国民の信任を得た事に成るからだ。そうなれば日本はいよいよアメリカとは距離を置くことになり、日本文化を守ろうという機運は完全に沈黙してしまうことになる、この勝敗は22日に決まる。